文字サイズ
自治体の皆さまへ

防災特集 関東大震災から100年~たいせつな地域防災力~(1)

1/43

神奈川県箱根町

1923年、相模湾北西部を震源とした推定マグニチュード7.9の関東大震災が発生し、神奈川県では震度6を観測しました。
これは、当時の震度階級で最大の震度でした。現在の震度に直すと、箱根を含む神奈川県南部の広い地域で震度7に達した可能性が高いと推定されます。
当時の記録によると、この地震で箱根山では山崩れが多数発生したことが報告されており、家屋は1,521戸のうち実に1,086戸が全半壊しました。死傷者などは人口8,096人のうち132人、そのほとんどが倒壊した建物の下敷きになったものです。また、道路が箱根全山で寸断され、交通機関においても箱根登山鉄道は全線にわたり埋没しました。
本町は山間部に集落や道路があるため、大地震により山崩れが発生した場合、地域が孤立することが想定されます。また、交通網の寸断、通信手段の混乱、同時多発の火災などで、自治体や消防、警察等の公的支援いわゆる「公助」による迅速な対応は難しくなることが想定されます。そのため、本町において災害が発生した際には、地域住民が連携して地域の被害を最小限におさえる役割を担う自主防災組織による初期活動が大変重要となり、町民ひとりひとりの防災意識から成る『地域防災力』の強化が欠かせません。
地域防災力とは、次の3つの「助」から成り立っている防災能力のことです。
(1)自分の身は自分で守る「自助」
(2)共に助けあう「共助」
(3)公的支援の「公助」
地震は、いつ、どこで、どのくらいの規模で起き、どれだけの被害をもたらすのか予測が困難であり、誰にも確実なことなど言えません。だからこそ、自分の身は自分で守る「自助」は大変重要であり、自分の身を災害から守ることができれば、それは地域のみんなで共に助け合う「共助」へと繋がり、高い地域防災力が発揮できるのです。

●はこね防災ガイドブック
ハザードマップや災害の種類ごとの注意情報などを掲載した【はこね防災ガイドブック】を町のホームページで公開しています。また、冊子版を役場総務防災課および各出張所にて配布していますので、この機会にぜひご覧になってください。

《共助に大切》
箱根町では自治会が自主防災組織の役割を担っています。
災害時のみならず住みやすい町づくりのため自治会への加入をご検討ください。

照会先:町民課コミュニティ推進係
【電話】85-7160

《確認しよう!自助の一例》
▽自宅の耐震化
耐震に関する補助制度
『箱根町 耐震』で検索
▽家具の転落防止
▽備蓄品の準備

■写真で見る100年前の被害
出典「大震災記念写真帖:大正12年9月1日」
※本紙P.4をご覧ください。

■令和5年度 箱根町総合防災訓練
日時:10月19日(木) 10時30分~(予定)
※例年、9月の防災週間を基準として実施してきましたが、台風による大雨や、酷暑を避けるため、今回は試行的に中央会場の訓練を10月に実施します。
場所:仙石原浄水センター
内容:防災関係機関が一堂に会し、災害時における官民の連携を深めていく貴重な場となっており、今回は温泉地域の自治会が担当地域として参加します。
また、どなたでも観覧できますので、ぜひこの機会に足を運んで防災について考えてみませんか。(駐車場有り)

■交通防災情報統合webサイト はこぼうマップを使ってみませんか
「交通」と「防災」の情報がひとつの画面で確認できますので、交通機関の運行情報を調べるといった普段使いはもちろん、いざというときの「情報収集手段」として、ぜひ活用してください。

◇「防災」の主な機能紹介 ~「自助」に役立つ~
〈災害・避難所情報〉
気象情報が発令されるなどの非常時は画面上部に緊急情報が流れるとともに、開設中の避難所が表示され、混雑状況がわかります。このほか、町内の災害情報、防災行政無線の放送内容や箱根山の火山活動情報も確認できます。

〈避難所までの経路が、現在地または指定位置から検索可能〉
(1)防災情報の避難所経路検索をクリック
(2)始点を選択して検索 ※画像は現在地を選択
(3)最寄りの避難所までの経路が表示されます
※画面はスマホ版のものです。PC版ではボタンの位置などが異なる場合があります。
※画像は本紙P.5をご覧ください。

〈「交通」の機能〉
・全路線バスの現在位置情報をリアルタイムで表示
・各交通機関の運行情報が、ひとつの画面で確認可能 など

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU