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金津本陣IKOSSAに歴史を学びにいこっさ!郷土歴史資料館だより

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福井県あわら市

■令和4年度新市指定文化財紹介「銅造千手観音立像(どうぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)」
銅造千手観音立像は、かつて坪江地区宇根にあった畝畦寺(うねでら)に本尊として伝わった仏像で、秘仏(ひぶつ)として人々の信仰を集めてきました。
像高は、42.6cmの大きさです。制作表現は、運慶(うんけい)、快慶(かいけい)の流れをくむ鎌倉時代の仏師、肥ひご後定慶(じょうけい)の作に似ているため、同時代に肥後定慶に連なる仏師が原型を制作したと推測されます。
非常に完成度が高く、県内では千手観音の金銅像は希少であることから、令和5年3月28日に、市の文化財に指定されました。

■学芸員コラム第9回 赤色立体地図(せきしょくりったいちず)の活用
地表に存在する遺跡として古墳や山城跡があります。しかし、そのほとんどが山林にあるため、草木が茂り地形などが一見して分からず、遺跡の痕跡もよく分からないことが多くありました。
この状況を一変させたのが「赤色立体地図」です。これは、航空レーザ測量により地形の凹凸を捉え、陰影で立体的にくっきりと浮かび上がらせた地形図です。
福井県は赤色立体地図などを順次整備しており、あわら市内でも作成されています。これにより、古墳や山城跡の現状の形が明らかになりました。また、今まで空白地域だった場所に新しい古墳が存在する可能性も高まっています。
この地図を活用することで、現地踏査の精度が上がり、古墳などの新発見も十分見込まれることから、あわら市の新たな歴史の解明に繋がることが期待されます。
橋本幸久(はしもとゆきひさ)

問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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