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自治体の皆さまへ

誰もが「自分らしく」生きるために(1)

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福井県あわら市

見た目や性格が違うように性のあり方もさまざまです。
あわら市は、一人一人の個性と多様性を尊重し、誰もが暮らしやすくて幸せを実感できるまちの実現を目指し、令和5年6月1日に「パートナーシップ宣誓制度」を導入しました。

■「パートナーシップ宣誓制度」スタート
▽パートナーシップ宣誓制度とは?
パートナーシップとは、互いを人生のパートナーとし、日常生活において、協力し合うことを約束した一方または双方が性的少数者(※)である二人の関係のことをいいます。公にパートナーであると宣誓することで、パートナーシップ関係にあることを公的に認める制度です。
例えば、市営住宅での二人の同居やパートナーの税証明書(同一世帯の場合のみ)、罹災証明書の申請・取得が可能になります。
日本では法律上同性婚が認められていないため、同性カップルは婚姻することができず、そのことで生きづらさを感じる人も少なくありません。この制度は、法律上の効果が生じるものではありませんが、そのような二人の思いを市が尊重し、パートナーシップ関係を認めることで、二人が自分らしく生き生きと生活することを応援していきます。
※性的少数者とは、自分の性に違和感を覚える人や同性が好きな人などのことをいいます。

▽パートナーシップ宣誓の流れ
申請できる人:
・18歳以上であること
・少なくとも一方が市内在住であることもしくは3カ月以内に市内に転入予定であること
・配偶者や別にパートナーシップの宣誓を行っている人がいないこと
・近親者でないこと
必要書類:
・住民票の写しまたは、転入予定であることが証明できる書類
・本人確認書類
・戸籍抄本
・通称名を確認できる書類

▽手続きの流れ
・必要書類の準備
・宣誓希望日の五日前までに事前予約(申し込みフォームまたは電話)
・予約した宣誓希望日の三日前までに必要書類を市役所に提出
・宣誓、受領カードの交付

■性の多様性「LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)」とは
性というと「男」「女」二つの性が思い浮かぶかもしれません。しかし、一人一人見た目や性格が違うように、性のあり方はさまざまです。性のあり方の要素は次の4つがあります。この組み合わせは多様であり、性のあり方はグラデーションといわれることがあります。
実際に周囲の理解や偏見を恐れて「ありのままの自分」でいられない人がいます。自分の思う普通や価値観を押しつけることなく、性の多様性を認め合い、「ありのままの自分」で生活できるように思いやりを持って協力し合うことが大切です。誰もが「ありのままの自分」らしく生きられる社会を目指し、一緒に考えてみませんか。
身体の性:出生時に割り与えられた性別(戸籍上の性)
性自認:自分の性をどのように認識しているのか(心の性)
性的指向:どの性に対して恋愛感情を持つのか、もしくは恋愛感情を持たないのか(好きになる性)
性表現:自分をどのように表現するのか

■多様な性を尊重する社会へ

性のあり方について考えるために「SソジOGI」を紹介します。「SOGI」とは、4つの要素のうち、性的指向と性自認の頭文字をとった単語であり、人の属性を表す総称で、性的少数者だけでなく、全ての人に関わります。「LGBTQ+」という呼称が広く認知されていますが、「SOGI」は「LGBTQ+」を包括する概念です。
性的少数者の総称として用いられることの多い「LGBTQ+」とは記載の頭文字をとった言葉です。

■実は左利きの割合とほぼ同じ!
電通の調査によると、LGBTQ+に該当すると答えた人は8.9%おり、この数字は左利きの人や血液型がAB型の人とほぼ同じ割合であるといわれています。自分の周りにいないのではなく、気づかないだけなのかもしれません。
性的少数者に対する、無関心や理解不足は誤解や偏見を招き、差別につながる恐れがあります。多様な性のあり方について理解することが大切です。

▽LGBTQ+の割合

出典:電通「LGBTQ+調査2020」

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