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自治体の皆さまへ

誰もが「自分らしく」生きるために(2)

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福井県あわら市

■誰もが安心して暮らせるあわら市へ 私私たちにできること
6月1日(木)にあわら市パートナーシップ宣誓制度導入に伴い、花華院さんをあわら市パートナーシップ宣誓制度啓発大使に任命しました。花華院さんはドラァグクイーン(※)の姿で、多様性を表現する活動を続けています。
今後は、あわら市で性的少数者への理解やパートナーシップ宣誓制度の啓発を行っていきます。
今回は、花華院さんにあわら市パートナーシップ宣誓制度や「LGBTQ+」のことなど、いろいろお聞きました。
※派手な衣装や通常メイクより濃い化粧による女装を行うパフォーマーのこと。

■教えて、花華院姫子さん!
LGBTQ活動家あわら市パートナーシップ宣誓制度啓発大使 花華院姫子(はなかいんひめこ)さん

Q1.自己紹介をお願いします。
A.
花華院姫子と申します。
生まれも育ちも京都市ですが、女性っぽいという理由でよくいじめにあい、学生時代は滋賀県の学校に通っていました。父が福井県で仕事をしていた関係で、父の他界後、福井県へ移住しました。現在は、昼は警備会社の副社長、夜はバーを経営する傍ら、「LGBTQ+」の活動家として日々奮闘しています。
今は、私自身がゲイであることをカミングアウトしておりますが、性の悩み、特に性的少数者の人の中には、そのことを打ち明けることができずに抱えこんでいる人も多くいます。そういった人をはじめ、さまざまな悩みを抱えている皆さんの助けになりたいと思い、今年、心理カウンセラーの資格を取得しました。

Q2.なぜドラァグクイーンの姿で活動されているのですか。
A.
私自身は女性になりたいわけではないのです。
目立つドラァグクイーンで活動を行うことで、カミングアウトをしているからこそ性的少数者のことを広く社会に知ってもらえるのではないかと思い、この姿で活動を続けています。もちろん、会社員の姿で活動することもあります。

Q3.多くの自治体でパートナーシップ宣誓制度の導入が始まっていますが、この流れについてどう思いますか。
A.
さまざまな少数意見に対しての理解が広がっていけばいいと思います。
パートナーシップ宣誓制度についても、多くの権利取得が可能となる一方で、結婚とは異なるため、解決しない課題もあるのではないかと思います。そういった課題を解決していくためにも、自治体職員の皆さんには、これまで以上に親身になって取り組んでいただけたらと思います。

Q4.花華院さんが性的少数者として生活する中で困っていること、性の多様性について世間の理解が足りないと感じることなどはありますか。
A.
申請書やアンケートに、性別を記載しなくてはならないのは嫌ですね。
私自身は、既に性的少数者であることをカミングアウトしており、現段階で困っていることはありませんが、性別の記載欄に、「答えたくない・その他」のような選択項目があるとつらい気持ちになります。記載欄をなくしていくことで、性に対する偏見がなくなっていくと思います。

Q5.あわら市でもパートナーシップ宣誓制度を導入しましたが、どうすればより良い制度になると思いますか。
A.
積極的に話を聞いていただき、職員の理解を深めることができれば、自然とよい制度になっていくと思います。
そうすることで、あわら市の「暮らしやすくて幸せを実感できるまち」という基本理念にもつながっていくと思います。

Q6.市民の皆さんに伝えたいことはありますか。
A.
一人で悩まずちょっと打ち明けてみてください。少しは楽になるかも。
あわら市パートナーシップ宣誓制度の導入にあたり、このような機会をいただき大変うれしく思います。これからも本制度の啓発のお手伝いをさせていただければ光栄です。
また、私のモットーは「一人で悩んでないでちょっと打ち明けてみてください。少しは楽になるかも」です。性的少数者であることに悩んでいる人はもちろんですが、周りで悩んでいる人がいらっしゃいましたら、いつでも相談に乗りますので、気軽に声を掛けてください。

問合せ:
多様な性に関する相談窓口…よりそいホットライン【電話】0120-279-338
制度については市民協働課【電話】73-8003

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