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特集 南越前まち歩きってなに?(1)

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福井県南条郡南越前町

昨年6月から、地域おこし協力隊の田上隊員が河野地区を中心に行っている「南越前まち歩き」とは一体何なのか。何のために行い、何を目標に掲げて活動しているのか。今回は田上隊員の活動を深掘りし、南越前町の魅力を新しい視点からお届けします。

■地域おこし協力隊田上隊員について
福井市出身。高校までの18年間、福井で育ち、横浜の大学で建築学を6年間勉強。令和3年4月から地域おこし協力隊として河野に移り住み、現在任期3年目を迎えています。最近ハマっていることは、写真撮影です。

■田上隊員にいろいろ聞いてみました。
―「南越前まち歩き」とは、いったい何なのでしょうか?

まちの魅力を再発見するための活動です。地域にお住まいの方に案内人をお願いし、町内外から訪れた10人前後の方々と共に大体2時間弱ほど地域を練り歩きます。
回を重ねるごとにリピーターの方も増えてきていて、とても嬉しいです。

―具体的な流れを教えてください。

はい。では、実際に「まち歩き」を行ったときの写真を使って、ご説明します。

▽まち歩きの流れ
(1)自己紹介
まず、和やかにまち歩きをするために、参加者同士で簡単に自己紹介をします。
(2)集落の説明
次に、手作りの冊子を使い、まち歩きを行う集落の大まかな説明を行います。冊子には、古写真を載せていているので、集落の現在と過去の様子を見比べることができます。
(3)案内人によるガイド
ここから、案内人(地域住民の方々)にバトンタッチです。案内人が生まれ育った土地だからこそできる話や経験をリアリティのある言葉で聞きながら、集落を練り歩きます。参加者の皆さんには、途中の気になったポイントの写真の撮影をお願いしています。
(4)振り返り最後に、お気に入りの写真を選んでいただき、一言ずつ感想を共有し、地域住民の方に質問して、振り返りを行います。

―これまで行ってきた「まち歩き」について詳しく教えてください。

はい。これまで、計7回のまち歩きを行ってきました(8/14時点)。河野地区の集落を歩いて回ったり、体験を重視して、梅の収穫を行ったり、歴史に焦点を当て、馬借街道を歩いたりしました。
参加者の方々の新鮮な眼差しと地域住民の方々の生きた記憶や知識によって河野の魅力が再発見されました。ここで、各回のまち歩きの様子や感想をご紹介します。

▽「まち歩き」で探る「まちの魅力」とは、住民の普段の生活に近い、一歩立ち止まってみないと見過ごしてしまう、日常に隠れたおもしろさのようなものです。

01 黄金の梅
まち歩き後も毎年、梅の収穫のお手伝いに行くようになりました。(参加者Sさん)

02 馬借街道
歴史の座学も充実しており、実際に街道を歩く面白い企画でした。(参加者Yさん)

03,07 甲楽城
馴染みのない漁港の文化やみなさんを知ることができ、身近に感じられるようになりました!(参加者Tさん)

04 糠
杜氏の文化や入り組んだ町並みが面白い!住民で集めた古い写真も興味深かった。(参加者Nさん)

05 赤萩
表舞台に出ることのない集落の歴史・文化が伝えられ、未来へ新たな繋がりができたように感じました。(案内人Kさん)

06 河野・今泉
説明を熱心に聞いてくださった。河野の漁の仕組みや魚種、歴史も伝えたい。(案内人Hさん)

―どのような目的で「まち歩き」を始めたのですか?

最初は私自身が河野を知りたいという思いから始まりました。南越前町に来たばかりの頃、地域のことを知るために先輩協力隊や地元の人に繋いでいただいてお話を聞いて回るうちに、「この貴重な話を自分だけで留めておくのは惜しい」と興味のある方を誘って一緒に回るようになり、その延長でイベントとして企画するようになりました。
最近驚いたことに、まち歩きに参加して河野への移住を検討される方が現れました。地域おこし協力隊としてのミッションは「移住・関係人口促進」ですので、微力ながら貢献できているように思います。まち歩きイベントにより町外から河野のファンを生むことができました。

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