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ふるさと昔 よもやま話(134)

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福井県美浜町

【新文化遺産カード~「織田神社例大祭」~】
今回は4月号の「新庄村絵図」に引き続き、新しく文化遺産カードとなった文化財として「織田神社例大祭」についてご紹介します。
町内では、佐田と北田に織田神社が鎮座していますが、この度取り上げるのは佐田の織田神社です。
同社は、諸説あるものの平安時代には佐田の地にあり、建立された日と伝わる5月11日には毎年、最も重要な神事とされる春の例大祭が行われています。このお祭の特徴の1つが氏子である佐田や太田、山上の3集落が奉納する神事芸能です。
祭礼当日は、例年お昼過ぎから本殿での神事が始まり、神輿が境内に到着した後に、能舞殿で芸能の奉納が行われます。
まず演じられるのは、佐田の王の舞です。王の舞は若狭一帯で多く継承されている伝統的な民俗芸能であり、弥美神社の例大祭でも舞われています。織田神社では、金襴(きんらん)で彩られた装束に、能や舞楽の被り物である鳥甲(とりかぶと)と鼻高面を着けた小学生の男の子が王の舞を披露します。舞の中で掛け声に合わせて、足踏みをする動きが特徴的です。
王の舞に続き、太田の獅子舞が奉納されます。
そして最後に演じられるのが、山上が担当するソッソ舞です。裃(かみしも)を着け、白扇子を持った3人の男性が舞台を3周した後に、正面を向き「そう」「そに」「そう」と大声で掛け合いを行います。田楽が変化したと考えられるこのソッソ舞は、織田神社に神様を迎える際に、弥美神社から「ソーとソッと」ご神体を運んだ様子を表すともされ、例大祭自体も同じ由来から「ソッソ祭り」とも呼ばれます。
「織田神社例大祭」のカードは、時期を限らず自身で撮影された同社の写真をエネルギー環境教育体験館きいぱすにお持ちいただくことでお渡ししています。(美浜町歴史文化館)

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