特集 Special Feature 美浜(ここ)で暮らす(2)

3／26

■移住者を支える・後押しする制度　移住者 × 住まい
▽空家情報バンク
空家情報バンクは、所有者の方が登録した空家情報を入居希望者へ提供する仕組みです。
登録された空家情報は、町ホームページで公開されており、入居希望者の申し込みを随時受け付けています。

▽空き家マッチングツアー
町では、空家と移住希望者をマッチングするため、空き家マッチングツアーを定期的に開催しています。
ツアーでは、空家の内覧にとどまらず、周辺の住環境も確認でき、移住後の生活がイメージできます。

▽お試し移住体験
山上にある移住居住体験施設「黄舎」は、美浜町に移住を検討している方や就農希望者が美浜町の暮らしを体験できる施設で、1泊2日から利用できます。

◆町と空家対策に関する連携協定を締結
▽移住から定住へ~空家、移住者そして地域を結ぶ~
NPO法人
ふるさと福井サポートセンター
理事長　北山大志郎
NPO法人ふるさと福井サポートセンターは、空家と移住者をマッチングする団体で、平成24年に設立しました。
活動を始めた当時は、空家と移住者だけをマッチングすれば、空家の解消になると考えていましたが、それでは、定住につながらず、移住者がすぐに違う地域に移住してしまうことに気付き、地域の関わりの重要性を認識しました。
空家と移住者をマッチングし、定住してもらうには地域にも関わってもらうことで、移住者と地域の双方が安心できます。
移住後に地域から「いい人に来てもらった」、移住者から「ここに移住してよかった」と双方から言ってもらえる活動を目指しています。
最近では、移住者が移住者を呼び、地域全体が空家をどうにかしないといけないという流れが生まれ、マッチングが成功するケースが増えてきています。
ただ、やみくもにマッチングするのではなく、移住者も、そして移住者を受け入れる地域も、みんなが安心して暮らせるお手伝いをさせていただきます。

■山野正憲さん・佐江子さんご夫婦が移住を決断した最後の決め手は、上野の方に言われた「僕がいる限り大丈夫」という言葉でした。
山野さんご夫婦が最後まで不安だったのは、地域に馴染めるかどうか。そんな不安を投げかけたとき、そう答えてくれたそうです。
この言葉を聞いた山野さんご夫婦は、安心して移住し、美浜の暮らしを満喫しています。現在は先輩移住者として、美浜町への移住を考えている人の手助けをしています。
移住者だから、地元民だからというわけではなく「美浜(ここ)で暮らす」すべての人が暮らしやすい町を目指すことが、まちづくりの根幹にあるのではないでしょうか。

特集　Special Feature　美浜(ここ)で暮らす　完