文字サイズ
自治体の皆さまへ

美浜発電所の状況について

16/26

福井県美浜町

美浜1号機 廃止措置中(平成29年4月19日~)
美浜2号機 廃止措置中(平成29年4月19日~)
美浜3号機 運転中(令和4年9月26日~)

■美浜発電所3号機の安全性向上評価届出書について
美浜3号機は、2011年に発生した福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全性向上対策を行い、2021年に再稼働しています。その後、初めての定期検査が実施され、現在も運転が継続されています。この定期検査の後、今年3月に関西電力は「安全性向上評価届出書」を原子力規制委員会へ提出しています。
今回は、この安全性向上評価の概要についてお知らせします。

▽安全性向上評価
安全性向上評価とは、原子炉施設における安全性の向上を図るため、原子力事業者自らが原子炉施設の全体に係る安全性について、総合的な評価を定期的に行う制度です。
今回の評価では、保安活動の取組状況について、関西電力による調査が行われました。運転員による操作や設備のメンテナンス、自然災害や原子力災害に対する備え等、安全を確保する上で重要な8つの活動分野について、原子炉をはじめとした設備だけではなく、手順書の整備状況等が幅広く確認されています。
他にも「確率論的リスク評価」及び「安全裕度評価」を行い、美浜3号機の安全レベルが定量的に分析(数値化)されています。
確率論的リスク評価とは、原子炉の安全を守るための「止める」、「冷やす」、「閉じ込める」機能が喪失し、燃料損傷や格納容器の機能喪失に至る確率等を定量的に評価する方法です。
安全裕度評価とは、発電所が設計基準を超える地震や津波に襲われた場合を想定し、その規模を徐々に大きくした場合における安全上重要な施設や機器等の耐久性について、安全裕度を定量的に評価する方法です。
この評価の結果、福島第一原子力発電所事故後に実施した安全性向上対策工事により、当該事故前と比べ「燃料が損傷する確率」は約50%、「格納容器が破損し放射性物質が放出される確率」は約10%に減少するとされています。

確率論的リスク評価

安全裕度評価

※詳しくは、本紙をご覧ください。

▽安全性向上評価制度の導入
2017年12月の「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」及び「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」の改正施行に伴い導入された制度。原子炉ごとに、定期事業者検査が終了した日以降、6カ月以内に安全性向上評価を実施し、評価の結果等を原子力規制委員会へ届出することとされています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU