文字サイズ
自治体の皆さまへ

越前鯖江デザイン経営スクール

3/50

福井県鯖江市

鯖江市と越前市が連携し、丹南地域においてデザイン経営の視点を持つ経営者を育成し、創造的で持続可能な地域産業を醸成することを目的に「越前鯖江デザイン経営スクール」が開講されました。
今日の「ものづくり」においては「広義のものづくり」への転換が求められており、デザインが担う役割は複合・複雑化しています。本スクールでは、持続可能性や社会課題など、地域産業を活性化していくための「デザイン経営」や「広義のものづくり」を学ぶ3つの学びの場を展開します。

■01/デザイン経営シンポジウム
取り組みの第1弾として7月7日(金)に実施されたのが、シンポジウム「こわくないデザイン―経営とデザインとの付き合い方を探る―」。前半はデザイン経営に精通するトッププレイヤーによる基調講演、後半はデザイン経営を実践する産地企業4社によるパネルディスカッションが行われ、産地の未来像を探りました。

◇第1部 基調講演
講師:経済産業省デザイン政策室 室長補佐 原川宙さん
原川さんはデザインの歴史をかいつまんで紹介。質疑応答では「原川さんが考えるデザインとは何ですか」という質問に対し、「私自身も答えが見えていませんが、徹底的に相手の立場に立って何かを届けることかなと思います。相手のことをリサーチして好みを分かった上で作っていく、それでも違っていたりするのでその時は直していくという愚直な作業を繰り返して届けていくことが大事だと経験上思います。」と答えていました。

◇第2部 基調講演
講師:UMA/design farm代表 原田祐馬さん
原田さんは酪農家から依頼されたという牛乳パッケージのリニューアルをめぐるエピソードを紹介。牧場に通い詰め、搾乳された牛乳を飲み続けるなかで、「季節ごとに味が違うことに気づき、新たなパッケージづくりにつながりました」と振り返りました。依頼者に寄り添いながら一緒にデザインを作っていくことを大切にされている原田さんならではのエピソードでした。

◇第3部 パネルディスカッション
「デザインとの付き合い方」をテーマにしたパネルディスカッションでは、5人のパネラーがそれぞれの取り組みを紹介しながら、「伝統にとらわれていてはいけないという危機感からデザインを重視するようになった」などと話していました。

■《今後のプログラム》02/これからの価値づくりセミナー(全4回)〔参加者募集中〕
「サーキュラーエコノミー」や「これからの工芸」「ソーシャルデザイン」「素材のデザイン」などのキーワードを通し、デザインの構想力により、社会の中の大きなシステムを持続させる可能性を学びます。
開催日:
(1)10月14日(土)
(2)11月11日(土)
(3)12月9日(土)
(4)1月13日(土)
場所:鯖江市・越前市内の会場(参加者に後日お知らせします。)
対象者:県内外のものづくりやデザインに携わる人
定員:各回30人程度
料金:
〔鯖江市・越前市から参加〕全4回5,000円、単発1回2,000円
〔地域外から参加〕全4回10,000円、単発1回3,500円
申込方法:申込フォーム(https://forms.gle/oLuVjc5kQQ6yKJnA9)
申込締切:各回セミナー開催日の3日前まで(定員になり次第締め切り)

■《今後のプログラム》03/商品・サービス開発プロジェクト(6カ月/月1回)〔始動中〕
鯖江市・越前市の事業所と参加者(クリエイターや右腕人材の卵)を結びつけ、これからの時代にあった商品やサービスを開発する実践型のデザインスクールです。約半年間を通し、広義のデザイン視点を携えた協働の姿勢を育みます。今後は事業所の課題を解決し、新たな商品やサービス等を生み出すため議論を重ね、最終発表に向けて取り組みます。

問合先:越前鯖江デザイン経営スクール実行委員会事務局(一社)SOE
【電話】080-7850-5336
【E-mail】info@soe.or.jp
【HP】http://echizensabae-design.com/

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU