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6月はプライドマンス

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福井県鯖江市

1969年6月。米国のゲイバーで、不当な踏み込み捜査をした警察と客とが衝突する事件がありました。米国全土に報道されたこの事件は性的少数者の抵抗の象徴となり、6月はプライドマンス(月間)と呼ばれるようになったのです。
昨秋のダイバーシティパレードなど、鯖江でも多様性を尊重するさまざまな取り組みがなされてきました。その中心的な存在ともいえる川口サマンサさんから見える景色とは――。

◆性的少数者の啓発活動を始めた理由は何ですか
鯖江はジェンダー平等を早くから掲げていますが、LGBTQ+(性的少数者)に関する活動が少なかったのが理由です。ゲイを公表している福井出身のユーチューバー・かずえちゃんや、鯖江の仲間たちと出会えたことも大きいですね。

◆活動での手応えは
昨年4月にパートナーシップ宣誓制度(同性カップルなどの関係を公的に認める制度)の導入が決まった時はうれしかったですね。導入を記念して西山公園で開いたイベントにもさまざまな年代の人が来てくれたので、理解の広がりや社会の変化を感じました。

◆今後の抱負は
性の多様性に対する理解がさらに進んで、いずれはLGBTQ+という言葉がなくなってほしいです。当事者と非当事者を分けてしまうような言葉ですから。
性的な面だけではなく、人は誰もがマイノリティー(少数派)の要素を持っています。そうした要素を認め合える社会を目指して活動していきたいですね。
多様性の象徴は虹です。6月は、さばえSDGs推進センターの窓に廃材などを貼り付けて虹を架ける企画を計画中ですので、皆さんもぜひご参加ください。

《川口サマンサさん》
カナダ出身。ゲームがきっかけで日本好きに。市民主役のまちづくりに魅力を感じて2020年に鯖江へ移住し、地域おこし協力隊を務める。翌21年に、性的少数者の啓発活動などを行う市民団体「なろっさ!ALLY(アライ)さばえ」を結成。

■プライドマンス関連イベント(パネル展以外は提案型市民主役事業として実施)
◇「世界一何でも聞いていいジェンダーの話」
元なでしこリーグ女子サッカー選手で、現在はトランスジェンダー男性として生きる3人を講師に招き、ジェンダーや多様性について考えます。
日時:6月8日(土)13時半~15時半(講座後、座談会を開催)
場所:夢みらい館・さばえ軽運動室
定員:50人
※定員に達し次第締め切り
講師:YouTuber ミュータントウェーブ。
料金:無料
申込方法:電話または申込フォーム(本紙4ページの二次元コード参照)

申込み・問合先:夢みらい館・さばえ
【電話】51-1722

◇さばえLGBTQ+ 映画上映会『TOVE/トーベ』
ムーミンを生み出した画家のトーベ・ヤンソン。彼女はいかに自由を愛し生きたのか。彼女の半生と、ムーミン誕生の舞台裏を描く映画の上映会です。
日時:6月29日(土)14時(13時半開場)(上映時間103分)
上映終了後~16時15分頃 座談会
場所:文化の館多目的ホール
定員:100人
※定員に達し次第締め切り
料金:無料
申込方法:電話または申込フォーム(本紙4ページの二次元コード参照)

申込み・問合先:なろっさ!ALLYさばえ(担当 姫野さん)夢みらい館・さばえ内
【電話】51-1722

◇パネル展「GENDER(ジェンダー)DIVERSITY(ダイバーシティ)展」
1日(土)~15日(土) 夢みらい館・さばえ
16日(日)~30日(日) さばえSDGs推進センター
1日(土)~30日(日) 市役所市民ホール

◇パネル展「男女共同参画月間展」
6月は男女共同参画月間!
1日(土)~30日(日) 市役所エントランスホール、地区公民館、夢みらい館・さばえ(※新横江を除く)

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