文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】自然災害に備えて迅速で正確な情報伝達への新手法を導入(1)

7/51

福岡県八女市

毎年6月から9月にかけて、特に7月に集中豪雨による土砂災害が、さらに8月以降は台風の接近に伴う風水害が発生し、八女市は平成24年度の九州北部豪雨災害のような甚大な被害を経験しています。
これらの自然災害は発生を防ぐことは困難ですが、八女市防災ハザードマップや防災ラジオ、そしてdボタン広報誌などのさまざまな情報収集ツールを活用することで適切に災害に対応することが可能です。
そこで、災害状況や避難所の開設状況などの情報を迅速で正確に市民の皆さんへ伝えるため、新たに「八女市災害情報共有システム」を導入し、6月9日(金)から運用を開始しました。

■「八女市災害情報共有システム」の概要
○職員向けの機能
被害情報等を収集・一元管理し、初動期における災害対策本部の意思決定をスムーズに行うためのシステムです。災害現場や避難所、各支所や災害対策本部にいる職員を本システムが結び、迅速な災害対応に役立てます。

○市民向けの機能
道路の通行止め状況等を市民向け公開サイトで公開します。周辺の災害情報や避難所の状況がより分かりやすく、検索しやすくなることで、市民の皆さんの適切な避難行動につなげます。スマートフォンや自宅のパソコンから確認できます。下記は使用方法です。

■災害情報共有システム
(1)(下記URL)または本紙またはPDF版掲載の二次元コードから専用サイトにアクセス。
【URL】 https://yame.dmacs.jp/open
(2)「レイヤー一覧」から、「災害名」を選択。
※災害が発生していない場合は、「レイヤー一覧」には何も表示されません。
(3)選択した災害の現在の被災状況等が地図上に表示されます。

■避難所開設状況確認サイト
(1)(下記URL)または本紙またはPDF版掲載の二次元コードから専用サイトにアクセス。
【URL】 https://yame.hinanjo.dmacs.jp/
(2)位置情報へのアクセス許可について「許可」を選択。
(3)開設している避難所の「開設状況」「混雑状況」が表示されます。
※避難所が開設されていない場合は「現在、避難所は開設されておりません。」と表示されます。
(4)「避難所一覧」を選択。
(5)避難所の一覧が、現在地から近い順に表示されています。避難所までの経路を検索する場合は、「ここへ行く」を選択。
(6)道路状況への注意喚起の文章が表示されますので、「OK」を選択。
(7)現在地から避難所までの経路がGoogle Mapsで表示されます。
※災害による道路状況は考慮されませんのでご注意ください。

■これからも活用していただきたい情報ツール
○防災ラジオ
防災ラジオは、市内各世帯や福祉施設などを対象に、無償で配付しています。災害時や火災時に自動で電源が入り、放送後は自動で電源が切れます。テスト放送として、毎日7時、12時20分、20時に市からのお知らせを放送しています。

○市公式ホームページ
災害などの緊急時には市の公式ホームページに「Jアラート(地震・気象・国民保護情報)」や「緊急情報」発令時に赤字で目立つように配置されます。

○dボタン広報誌
テレビをKBC(1チャンネル)にあわせ、リモコンの「dボタン」を押すことで、地域の最新情報を確認できる「dボタン広報誌」を視聴できます。
災害時の情報や暮らしに役立つ情報などを確認できます。

○避難所開設・混雑状況
スマートフォンやパソコンで避難所の開設・混雑状況が一目でわかります。

○市公式LINE
市の公式LINEでは、緊急情報や新型コロナウイルス感染情報を始め、さまざまな情報を発信しています。設定により、防災情報を受信できます。

○その他の情報ツール
Jアラート:「全国瞬時警報システム」の略で、緊急地震速報、津波警報、気象警報、国民保護情報などの緊急情報が発せられた場合、自動的にテレビや防災ラジオ、スマートフォンや携帯電話に情報が届く仕組みになっています。
エリアメール・緊急速報メール(※):気象庁などが発する緊急地震速報や津波警報、地方公共団体が発信する災害・避難情報などが、スマートフォンや携帯電話に自動配信されます。
(※)契約している会社によって、同種のサービスの名称が異なります。
福岡県防災アプリ「ふくおか防災ナビまもるくん」:現在地や登録した市町村の気象警報、避難情報をわかりやすくお知らせします。アプリはアイフォン用とアンドロイド用がありますので、ご自身用のアプリをダウンロードしてください。

■防災安全課 吉田 博海さん
市では、災害発生時の被害を最小限度に留めるために、正確な気象情報の入手と、迅速な防災情報の発信に力を入れてきました。
今回導入した「八女市災害情報共有システム」も情報発信の取り組みの1つです。地図上に表示される災害発生状況により、危険箇所を視覚的に把握することができるほか、避難所開設・混雑状況の公開機能によって避難経路の確認ができ、迅速な避難行動に繋げていくことが期待できます。
現在、本格的な梅雨の時期を迎えています。市でも早めの情報発信・避難所開設に力を入れていきますので、各情報ツールの活用と併せて、備蓄品の準備など、ご家族や地域で災害に対する備えを進めていただきますようお願いします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU