市長コラム(100)

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■「人口減少社会の到来に向けて」
最近、新聞紙面等で「人口減少問題」の記事を目にする機会が増えてきました。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が公表した推計によると、日本の総人口は2070年には8700万人となり、現在の人口から約3割減少するといわれています。また、65歳以上の高齢者は人口の約4割を占め、さらに少子化は加速し、15歳未満の人口は2070年には現在の約半数となる797万人の見通しとなっています。
これらの人口減少により、年金や医療などの社会保障制度の維持、労働力不足や市場縮小などが懸念されています。本市では令和3年3月に「第2期八女市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、この対策に取り組んでいます。具体的には4つの基本目標を設定し、雇用の創出、移住・定住の推進、結婚から子育てまでの切れ目のない支援、安全・安心で住みやすいまちづくり等の施策を推進しています。
今後、これまで経験したことがない人口減少社会を迎えることとなりますが、次世代を担う子どもたちが故郷に誇りを持ち、夢や希望をもって暮らしていくことができる基盤を整備するとともに、女性や障がい者など、すべての人が働きやすい環境づくりや、高齢者が経験を生かして心豊かに過ごしていくことができる社会の実現を目指して、これからも人口減少対策に全力で取り組んでまいります。

三田村　統之