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国際交流・韓国

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福岡県太宰府市

■ミヨッグクを食べる日はいつ?
太宰府市国際交流員 金辛泫(キムシンヒョン)

皆さんはミヨッグクという食べ物をご存じですか?ミヨッがわかめ、グクがスープという意味で、日本語にそのまま翻訳するとわかめスープになります。韓国のわかめスープはわかめと牛肉またはムール貝が入ったのが特徴です。私の家ではムール貝よりは牛肉をよく入れています。韓国ではわかめスープは普段から食べられていますが、これを食べると決まっている特別な日があります。今回は韓国でわかめスープを食べる特別な日と、その理由を紹介します。
韓国でわかめスープを食べる日は2つあります。まず、1つ目は産後です。抗生物質がなかった時代に産褥(じょく)熱を予防するため、薬膳で身体の熱をとる性質を持つわかめスープを産婦に食べさせたのが今まで続いていると推測されています。
そして2つ目は誕生日です。これは産後にわかめスープを食べることと深い関連性があり、出産の苦痛をかみしめながら両親の恩に感謝するために、誕生日にわかめスープを食べるようになったという説があります。今ではその意味はだいぶん薄れてはいますが、誕生日にわかめスープを食べるその行為だけは残り、韓国では「誕生日はわかめスープ」と多くの人の脳裏に刻み込まれています。
こんなに特別なわかめスープですが、食べてはいけない日もあります。何と試験日です。なぜか予想できますか?これは科学的な根拠があるというより、一種のジンクスで、「ワカメは滑るから試験に滑ることがある」という説があるからです。しかし、実はワカメには血をきれいにして頭の回転を良くするので、むしろ試験前に食べると役に立つ食べ物だという説もあります。ジンクスを信じて避けるか、効能を信じて食べるか、皆さんならどうしますか?

※「ミヨッグク」はハングル文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

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