■令和6年年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。市民の皆様方におかれましては、令和6年の新春をお健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
本年はなんと申しましても、新春早々1月10日から太宰府市4中学校において、食べ盛りの中学生の栄養価を満たす念願の完全給食が始まります。
令和4年11月に(株)日米クックと調理配送業務委託契約を締結して以来、昨年8月に市内水城に新調理場が、10月には各校受入施設が完成しました。
その後も各校ごとに本番を想定したリハーサルを行い、議員各位や保護者を対象とした試食会も実施して、1月からの給食開始に備えて来ました。
そのスタートをよりスムーズにするとともに子どもたちや子育て世代への物価高の影響を考慮して1月から3月の小中学校給食費を無償化します。
初日には、本市の梅を使った令和発祥の都太宰府梅プロジェクトの商品を活用した特別献立を提供し、歴史的な一日を思い出深いものと致します。
昨年コロナの扱いが5類に変更され、本市への来訪者も持ち直して来ました。この年末年始は、コロナ禍前をしのぐ観光客参拝客が見込まれます。
特に、令和改元から5年の節目を迎える本年は令和発祥の地として西鉄やJRなどの民間企業や市民とも連携し様々なイベントも企画しています。
その際、交通情報案内システム等を駆使しオーバーツリズム対策に努めることで、住まう人も訪れる人も共に慶び合えるまちを目指して参ります。
表紙の恒例の新春対談では、令和の都だざいふ応援大使である本市出身のタレント高田課長と今後の大使としての取組について語り合いました。
今年3月には、元号令和の由縁となった梅花の宴を現代風にアレンジした「だざいふ」版歌うま選手権を企画いただいており、今から楽しみです。
また、同じく表紙の写真で私が持っておりますのが「ふくおか経済12月号」です。太宰府市長として初めて同誌の表紙に取り上げていただきました。
先頭に立って本市のシティープロモーションの役割を果たすことが出来て光栄です。特集も組まれておりますので、ぜひお手にとってご覧下さい。
さて、令和5年を改めて振り返りますと、昨年12月号の新たな試みとして取り上げました10大ニュースを始め、やはり様々な出来事がありました。
日経BP社のシティブランドランキング住みよい街では、本市が念願の九州・沖縄1位を獲得しました。西日本で2位、全国で11位の高順位でした。
また、まちづくり市民意識調査では市政への信頼度が前回を上回る74%を超え、住みやすさや効果的な行政運営なども年々上昇して来ております。
ふるさと納税や市税収も過去最高を記録し、中学校完全給食方針の決定、子どもの居場所の充実、シティープロモーション等が功を奏したようです。
確かに、子どもたちの第3の居場所ぎんももひろばを新たに開設し、子育て支援センターを増改築し、子育てに関する相談支援体制を強化しました。
また、ポケモンと連携して推奨ルートを創り、マンホール蓋ポケふたも設置するなど国内外の観光客に歩いて巡ってもらう回遊性が向上しました。
令和発祥の地大宰府政庁跡では7年ぶりに市民まつりが開催され、客館跡でアートイベントも行われるなど史跡の先進的多用途活用も進んでいます。
同じく本市の誇る史跡地の梅を活用しグルメやスイーツに仕立てる令和発祥の都太宰府梅プロジェクトでも、新たな意欲作が次々と生まれました。
チョーヤと連携した「大宰府梅酒」はふるさと納税の限定返礼品として好評を博し、梅サイダーや梅のりも生産数を増やし販路が拡大されています。
こうした成果として、ふるさと納税受入額は2年続けて10億円の大台を突破し、今や市税収と比べても1割を超える基幹財源に成長して来ました。
市税収も昨年度は約86億円と過去最高を記録しました。今後は二つの税収を併せ100億円の大台を目指しこれまで以上にニーズに応えて参ります。
一方、豪雨への対応にも迫られました。結果として市外の方がアンダーパスで亡くなられる等の被害があり、今後の備えの重要性を再認識しました。
太宰府市長としては事実上初めて筑紫野太宰府消防本部の管理者に就任したことも大きな転機として、これまで以上に危機管理に努めて参ります。
そして、昨年は私的にも大変悲しい出来事がありました。今なおその心の痛みが癒えることはありませんが、可能な限り前を向き頑張って参ります。
どうぞ市民の皆様におかれましてもご家族ご友人はじめ周りの方を大切にされ、今年一年も穏やかに過ごされますよう切にお祈り申し上げます。
私も引き続き、世の為人の為市の為市民の為に、新たな気持ちで持ちうる力を出し尽くして参ります。本年もどうぞよろしくお願い致します。
太宰府市長
楠田 大蔵
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