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[特集]「出会う」「つながる」「認め合う」多文化共生の町を目指して(1)

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福岡県広川町

■町民の1人として、地域の発展を共に目指す
多文化共生とは、国籍などの異なる人々が文化的違いを認め合い、対等な関係で地域社会の構成員として共に生きていくことをいいます。
現在、日本には300万人以上の外国人が住んでおり、労働者数は約182万人。福岡県の在留外国人数は、7万6234人(令和3年)で、全国9位となりました。
在留外国人の存在は、深刻化する人手不足の解消のみならず、少子高齢化が進む地域社会の担い手としても期待されています。「支援をうける人」ではなく「ともに町をつくっていく町民の1人」です。

■広川町民の421人が外国人
令和5年10月現在の広川町の人口は1万9297人。そのうち、421人が外国人で、平成27年と比べると約3・5倍になりました(図1)。
14か国の人が暮らしており、ベトナム国籍の人が約半数を占めています(図2)。

図1 外国人住民の推移


図2 国籍別在住外国人数

■異国の料理に舌鼓高田さん宅での楽しいお食事会
9月17日(日)、川瀬区の高田さん宅で、近所のベトナム人実習生と高田さんの紙粘土教室の生徒さんとの交流会が行われました。
ベトナム人の皆さんが用意した「ベトナム料理」と、高田さん・紙粘土教室の皆さんが用意した「日本料理」がテーブルいっぱいに並び、さまざまな話をしながら楽しいひと時を過ごしました。
高田さんと彼らの出会いは、高田さんがベトナム人実習生の住んでいるアパート横の畑で育てた「すもも」を振舞ったことがきっかけです。
月に1回を目安に開いているこのお食事会も今回で3回目となり、皆さん毎回楽しみにしているとのこと。言葉が違っても、やさしい日本語やスマートフォンのアプリを使うことで、問題なくお話できます。まずは相手を知り、理解し、そして歩み寄ることが大切です。
後日、いつものお礼にと、ベトナム人の皆さんは高田さんとの出会いの場である畑の草むしりをしたとのこと。このように、お食事会を通して楽しく温かみのある交流が広川町で生まれています。

■あなたのことを教えてください!広川町で働く外国人にインタビュー
三富(株)で働く広川町在住のベトナム人の皆さんに、日本に来て感じたことや休みの日の過ごし方、これからやってみたいことなど、お話を伺いました。

○NGUYEN THI HUE(グエンティフエ)さん
5年前に日本に来ました。
私の国のおすすめは、首都のハノイ観光とベトナム料理のフォーです。
休みの日は、ベトナム料理を作ります。
広川町の好きなところは、いちごや梨などのフルーツが美味しいことです。
これからやってみたいことは、富士山に登ることです。

○PHAM THI HIEN(ファムティヒエン)さん
3年前に日本に来ました。
日本はごみが少なく、きれいでとても静かなところだと感じます。
休みの日は、スーパーに買い物に行ったり、自宅で過ごしたりします。広川町での生活は、コンビニが近くにあり、バスも通っているので不便はありません。
沖縄や東京、大阪など、いろいろな所に行ってみたいです。

○LE THI THUY OANH(レティテュイオワン)さん
4年前に日本に来ました。
好きな日本の食べ物はお寿司で、特にエビとサーモンが好きです。
休みの日は、運動したり自転車に乗って出かけたりして過ごします。
広川町での生活は便利で、困ることはありません。
これからやってみたいことは、大阪にいる友だちに会いに行くことです。

○PHAN THI ANH(ファンティアイン)さん
4年前に日本に来ました。
休みの日は、久留米や天神などに行き、町を散策したり、ショッピングをしたりして過ごします。
好きな日本の食べ物はうなぎです。
広川町はお茶が美味しいので、普段からよく飲んでいます。
これからやってみたいことは、東京の友だちに会いに行くことです。

■防災訓練に参加
9月17日(日)に、川瀬区の防災訓練が行われ、区内にある企業で働くベトナム人(上記インタビュー4人)が参加しました。消火器やタンカの使い方を学んだり、簡易消火栓からの消火活動を体験したりしました。

問合せ:生涯学習課生涯学習係
【電話】 0943-32-0093

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