文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集/継往開来。〔けいおうかいらい〕(1)

1/30

福岡県広川町

~意味~先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開く。
5月22日(月)、氷室健太郎新町長が初登庁し、前町長からの引き継ぎ式が行われました。今回の特集では、これから新しい広川町を創っていく氷室新町長にスポットを当て、所信表明や人物像などを紹介します。

■所信表明
バトンを受け継ぎ、未来を創る

□「職・住・育」近接型のまちづくり
現在、広川町は大きな転換期を迎えています。5月8日から新型コロナウイルスの位置づけが変わり、経済活動や地域活動が再開されておりますが、コロナ禍の約3年間で人々の意識や生活様式は大きく変わりました。家計を圧迫している物価高の状況も長期化の様相を呈しており、生活者や事業者の負担や不安は大きく、その支援は喫緊の課題であります。
人口減少や出生数の低迷は全国的な課題であり、広川町でも同様の状況にあります。その要因としましては、若い世代が結婚や子育てに対して経済的な不安を感じていることが一つ。そして、コロナ禍における「交流機会の喪失」や先の見えない物価高による「社会情勢の不安」など、全世代的な要因も関係しているのではないかと思われます。
そのような状況下で、広川町の新しい未来を築いていくためには、新しいビジョンを掲げ、強い責任感と勇気を持って果敢に挑戦していかなければなりません。若い世代が安心して定住できるための環境づくりを進めつつ、全世代に共通して欠かせない医療施設や商業施設、公共交通などの「住環境」の整備を図ります。また、子育て支援や教育環境の充実を図り「子どもが育つ」「子育て世代が育てやすい」環境づくりが必要だと考えています。
このように、「職・住・育」の近接型によるまちづくりを進めることで、どの世代も暮らしやすく、未来に希望が持てる地域の実現に全力で取り組んでいきます。

□まずは「5本の柱」をたてるところから
1つ目は、物価高騰に対する支援です。非課税世帯に対する臨時特別給付金など、国や県が講じる施策を迅速に実行しつつ、町独自の支援も講じていきます。
2つ目は、仕事づくりです。広川町の資源である農業の魅力を生かし、ブランド化を進めていきます。創業支援や小規模事業者支援とも絡めて、仕事づくりを後押ししていきます。交通の面では、国道3号広川八女バイパスの早期実現をはじめ、主要道路の整備促進を要望しつつ、産業用地や道の駅の整備構想に取り組んでいきます。
3つ目は、安全安心なインフラ整備です。国内各地で頻発する災害に対し、その発生をできる限り防止し、被害を軽減するべく、国や県とも連携を図りながら道路や河川整備に取り組んでいきます。生活を支える地域公共交通の計画づくりにも着手し、デマンドタクシーや路線バスの利便性向上についても検討していきます。
4つ目は、子ども・子育て政策です。国においても「子ども・子育て政策」を最重要政策と掲げ、本年4月には「こども家庭庁」が発足し、「子ども・子育て政策」を体系的に示した骨太方針を示すとしています。町としましても、国のこの動きと軌を一にして、出来うる限りの支援に取り組みます。恒久的な政策としていくためには「財源」が必要になるため、個人版・企業版のふるさと納税を強化し、収入の拡大を図ったうえで、子ども子育て政策に最優先に投資していきます。
5つ目は、人材育成です。あらゆる政策を並べ立てても、それを実行するのは「人」であり、組織は「人」で成り立つものです。「チームで仕事をする組織」への変革を図り、役場全体を一つのチームとしてまとめ、メンバー全員が同じ方向に向かって、それぞれ力を発揮できる組織を作りたいと考えています。管理職に対するマネジメントやコーチング研修などを計画し、私自身も積極的に学び、ともに汗を流し、チームに全力で貢献する姿を示していきます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU