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自治体の皆さまへ

[特集]「ありがとう」支援でつながる感謝の”絆”(1)

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福岡県広川町

■復興に必要な行政と民間の絆 それをつなぐ社会福祉協議会
7月10日、九州地方を中心に記録的な大雨となり、各地で河川のはんらんや浸水害、土砂災害など、多くの被害を受けました。この豪雨災害で広川町も甚大な被害を受け、連日にわたり町内外からたくさんのご支援を頂いています。
災害からの復興には、「行政」「社会福祉協議会」「災害ボランティア」三者の連携が欠かせません。ここで特に重要になるのが、行政と民間をつなぐ社会福祉協議会の存在ですが、皆さんはどのようなところかご存じでしょうか?
社会福祉協議会とは、「地域福祉」を推進する事業を行う、民間の非営利団体(社会福祉法人)です。地域住民が安心して暮らせるよう、各種福祉サービスや相談活動を行うほか、災害時のボランティア・地域活動の支援も行っています。
今回の特集では、1日も早い復興に向け尽力いただいている「広川町社会福祉協議会」と「災害ボランティア」の皆さんにお話を伺いました。

■7月10日の大雨による災害状況報告(8月15日時点)

■災害ボランティアセンター1日の仕事の流れ
○受け付け、オリエンテーション
参加者の受け付けを行い、活動に際しての注意点などをお話しするため、オリエンテーションを行います

○活動物資の提供、配車
活動に必要な物資や資材を提供し、現地へ行くために必要な車を手配します。

○救護班の巡回
活動しているボランティアへの水分補給や体調不良者が出ていないかなど、活動地を巡回します。

○リーダーからの活動報告
各グループのリーダーから活動内容を報告してもらい、全体で振り返り、翌日からの活動へとつなげます。

○マッチングとグループ分け
依頼者とのマッチング、ボランティアのグループ分けをします。

■広がる支援の輪、つながる心。~社会福祉協議会職員の陶山さんと、災害ボランティアの大石さんにお話を伺いました~
○「大切なのは、被災者の心に寄り添った支援です」
広川町社会福祉協議会 陶山美智子さん

・災害ボランティアセンターとは、どのようなところでしょうか?
地域の復興を目的に、ボランティアの協力を得て、災害時に設置されます。被災地でのボランティア活動を円滑に進める拠点となるところです。情報の収集・発信に加え、被災地の最新の状況を把握し、ニーズを取りこぼさないように努めています。

・これまでの依頼件数と現在の状況を教えてください。
8月16日時点で、受付件数は87件、うち14件はこれから対応していきます。これまでに、1000人以上のボランティアの皆さんに参加いただいてます。

・運営にあたり、人員不足などの問題はありますか?
通常の福祉業務と並行して運営することは大変難しいです。県内の社会福祉協議会から応援スタッフを派遣してもらうなど、皆さんの応援やご協力をいただきながら運営することができています。

・心がけていることなどあれば教えてください。
家屋の片付けや泥出しなどの直接的な支援だけでなく、被災者のお話を聞き、心に寄り添うことも大切にしています。精神的な負担にも配慮した「包括的な復旧支援」を心がけています。これからも、一件一件、誠意をもって対応していきたいと思います。

○「これまでの経験を故郷・広川で生かせるのがうれしい」
災害ボランティア 大石英敏さん

・災害ボランティアに参加したきっかけを教えてください。
私は広川町出身ですが、2016年に発生した「熊本地震」の半年前まで、熊本市内に住んでいました。発生当時は広川町に戻って来ていましたが、状況が気になり、熊本へ向かいました。被災地の状況を目の当たりにし、いても立ってもいられず、現地で災害ボランティアセンターを立ち上げていた社会福祉協議会へ相談に行きました。そのときに初めてボランティア活動に参加し、そこで知り合った人たちとボランティア団体を立ち上げました。これまでに大牟田や久留米など、さまざまな場所で活動しています。運営にあたり、人員不足などの問題はありますか?通常の福祉業務と並行して運営することは大変難しいです。県内の社会福祉協議会から応援スタッフを派遣してもらうなど、皆さんの応援やご協力をいただきながら運営することができています。心がけていることなどあれば教えてください。家屋の片付けや泥出しなどの直接的な支援だけでなく、被災者のお話を聞き、心に寄り添うことも大切にしています。精神的な負担にも配慮した「包括的な復旧支援」を心がけています。これからも、一件一件、誠意をもって対応していきたいと思います。

・活動する中での「信条」や「やりがい」はありますか?
一人でも多くの被災者の力になれるよう、社会福祉協議会で対応が難しい部分をカバーし、場数を踏むことで更新されていく自身の知識や経験をすべて提供する気持ちで活動しています。やりがいは、被災者が少しずつ元気と笑顔を取り戻す場面に立ち会えること。喜んでもらえると、それが一番の活力になります。

・広川町の災害ボランティアに参加しての感想を!
ボランティアとして、これまでに経験してきたことが、故郷である広川町で生かせていることがうれしいです。今後も活動を続けていきます。

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