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自治体の皆さまへ

あさくらびと No.18

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福岡県朝倉市

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第18弾は、学校に行きづらい子どもを支援する「NPO法人フリースペースよつば」の皆さんを取材しました。

■Interview
フリースペースよつば代表 石川千惠(ちえ)さん
事務局 平田悌子(ていこ)さん
現在のよつばのスタッフは8人。元教職員や元地域おこし協力隊員などの子どもが大好きなスタッフが、一対一で子どもと接しています。

■だいじょうぶひとりじゃないよ
◇子どもに家族に寄り添い自立を助ける場所
「フリースペースよつば」は、学校に行きづらくなった子どもの居場所をつくるために平成27年4月に設立しました。子どもたちの学校に行きづらい理由はさまざまで、一人ひとり特性も違います。私たちがその特性を理解するまで時間はかかりますが、子どもや家族に寄り添い、まず受け入れることを心掛けています。
よつばでは学習支援のほか体験学習などを通じて、子どもたちの自立支援に取り組むフリースクールを運営しています。子どもには最初に「よつばで何をするか」を選択させることから始めるようにしています。よつばに通うにつれ、最初は暗かった子どもが徐々に明るくなり、できることも増えていく。その変化や成長を目の当たりにするときに、喜びややりがいを感じます。

◇子ども自ら未来を切り拓く
よつばでは勉強と並行して、イラストやパソコン、スポーツなど体験学習を行い、子どもの可能性を引き出せるようにしています。子どもは自分では気付けなかった才能を発見することで、自信をつけることができます。
ある子の話です。学校に行けなくなった理由をスタッフに受け止められたと感じたとき「卓球もやりたい」と打ち明けてくれ、しばらく卓球をしました。卓球を通して仲間もでき、少しずつ勉強にも取り組むようになりました。また、自分で「よつばで長い時間過ごせるようにする」と目標も立て、実行するようになりました。
子どもの学力向上も大切です。しかし、よつばで最も大切にしているのは、子どもの自信や自己肯定感を養うことです。子ども自らの意思で中学卒業後の進路を決め、自分の力で生きていけるようにする。それが私たちの役割だと考えています。

◇子どもを地域全体で支えたい
悩みを抱える子どもを受け入れる場所は、まだまだ少ないです。そんな場所が増え、子どもを正しく理解し、地域全体で育てる気運を高めていければ、子どもたちの気持ちも楽になっていきます。
みんな同じでなくていい。子どもは認めてもらえれば、一人ひとりがすごい力を持っています。よつばはこれからも、そんな子どもたちに寄り添い、自立を助ける場所であり続けたいです。

■NPO法人フリースペースよつば
開設日時:月・火・木・金曜日9時~12時(火曜のみ15時まで)
学習支援や体験活動のほか、子ども本人や保護者・家族への相談支援、子どもの周囲の人たちの理解を深める研修啓発も行っています。現在は主に教育会館(堤1600-2)で活動しています。
利用料は無料。まずは電話やメールでご相談ください。

問合せ:
場所:杷木久喜宮1508-2
【電話】090-4581-4239
【E-mail】tekohira@yahoo.co.jp

■よつば学習会を開催
どうして学校へいけないの?
~それぞれの想いに寄り添う~
学校に行きづらくなったことを悩んでいる子どもや保護者にどう寄り添えばいいのか?一緒に考えていきましょう。
日時:5月26日(金)19時~
場所:フレアス甘木2階研修室A・B
講師:長阿弥(ちょうあみ)幹生(みきお)さん
後援:朝倉市・筑前町・東峰村各教育委員会

問合せ:平田
【電話】090-4581-4239

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