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7月は「同和問題啓発強調月間」

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福岡県朝倉市

■7月は「同和問題啓発強調月間」差別や偏見のない明るい社会をともにめざしましょう
福岡県では、同和問題の早期解決をめざし、昭和56年から毎年7月を同和問題啓発強調月間と定めています。
朝倉市でも、同和問題をはじめ、あらゆる差別の解消を推進するため、同和問題啓発強調月間にあわせて、講
演会をはじめさまざまな取り組みを行います。

■「寝た子をおこすな」では部落差別はなくならない
同和問題(部落差別)とは、日本社会の歴史的過程で形作られた身分制度から生まれ、一部の人々が長い間、経済的、社会的、文化的に低い状態に置かれることを強いられ、同和地区出身者であることなどを理由に結婚を反対されたり、就職などの日常生活で差別を受けたりしている、我が国固有の人権問題です。
同和問題には、「そっとしておけば、このままなくなるのではないか」、「知らない人にまであえて伝えることは、差別を教えることになりかねない」という、いわゆる「寝た子を起こすな」という考え方があります。
平成28年に実施した朝倉地区人権問題に関する住民意識調査によると、同和問題に関する知識や情報を得た経緯は、「家族や親族から」が25・5%、「友人、職場、地域住民から」が22・2%で、回答者の約48%が「人伝え」によって知ったことになります。
また、同和地区出身者との結婚について、「本人同士の問題なので反対はしないが心情的には反対」が17・3%、「できるならやめてほしい」が6・5%、「絶対にやめてほしい」が2%で、約26%の人が否定的な回答をしています。この結果から分かるように、同和問題は「寝た子」ではなく、人伝えによって間違った形で起こされ、差別が生まれています。
正しい知識がなければ、誤った情報を信じて差別を引き継いでしまいます。私たちは、同和問題を正しく認識するとともに、一人一人の心の中に差別を許さない心をしっかりと育み、正しい情報を広めなくてはなりません。

■インターネットを悪用した差別をゆるさない
インターネットの普及により、容易に情報収集ができ、いつでも人と連絡が取れるようになりました。しかし、便利になった一方で、その匿名性、情報発信の容易さから、個人に対する誹謗中傷、名誉やプライバシーの侵害、差別を助長する表現の掲載など、人権に関するさまざまな問題が発生しています。
例えば、ある特定の地域が同和地区であるとか、ある個人が同和地区の出身であるなどの書き込みが挙げられます。正しい知識を持たずに誤った情報と出会うと、人はその情報を信じてしまう傾向にあり、誤った知識となります。誤った知識は偏見につながり、言葉や行動などで差別となって現れます。
正しい人権認識とともに、情報源の確認、情報を出した人の意図の想像、情報の中の事実と意見の仕分けといったメディアリテラシーを身につけることは、自分自身の人権を守ることにもつながります。

■コロナ差別を考える
新型コロナウイルス対策におけるマスクの着用について、日本では令和5年3月13日以降、マスクの着用が個人の判断に委ねられることになりました。
自身や周囲の人を感染から守るため、また、花粉症対策などのために、場面に応じてマスクを着用している人がいます。一方で、マスクの着用が推奨される場面でも、皮膚や呼吸器の病気から着用が困難な人もいます。
さまざまな理由から「マスク着用を必要とする人」、「マスク着用が困難な人」がいます。コロナウイルスに関わる偏見や差別をなくすために、同和問題と同様に一人一人が正しい理解と認識を深める必要があります。お互いの立場を十分に理解し尊重して、本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないようにしましょう。

■身元調査お断わり運動「しない!させない!許さない!」
本人の能力や適性に関係のないところで、人を判断することは許されません。市では、不当な差別につながる身元調査をなくすため、同和問題啓発強調月間中、職員がワッペンを着用し、啓発に努めています。

■人権擁護委員2人が表彰されました
人権擁護委員は、人権を侵害された被害者の救済や人権相談活動、人権啓発活動など、地域に蜜着したさまざまな活動を行っています。
長年にわたって人権擁護活動に尽力している次の人が、表彰を受けました。
※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

問合せ:市人権・同和対策課
【電話】52-1174
【FAX】52-1162
【E-mail】jindoutai@city.asakura.lg.jp

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