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自治体の皆さまへ

あさくらびと No.22

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福岡県朝倉市

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第22弾は、人とのつながりを軸に活動するあさくら観光協会の里川さんを取材しました。

■Interview
あさくら観光協会事務局
長里川径一(みちひと)さん
1976年生まれ、熊本県出身。
阪神淡路大震災などでのボランティア、アフリカのモザンビークに放置自転車を送るNGOのプロジェクトへの参加などさまざまな社会貢献活動を行う。2000年に黒川地区に移住。カンボジアと日本の子どもたちをつなぐNGOを立ち上げ、自然体験プログラムなどを提供する活動を行った。市の地域活動指導員をへて、2014年にあさくら観光協会の事務局長に就任。

■人とのつながりが生む軌跡
自分と朝倉の出会いは23年前、黒川に移住したことから始まります。移住当初はNGOを立ち上げて国際活動に励み、その後、市の地域活動指導員に。子どもたちと市内各地を周り、豊富な水資源を生かした「めぐってつながる水の学校」などの自然体験を行いました。そこで地元の人と出会い、つながりが生まれていきました。指導員の集大成の活動となったのが、ギネス記録へのチャレンジ。これまでに得た「人とのつながり」が生かされ、1039人を集めての二人三脚で、ギネス記録達成となりました。
その後、縁あってあさくら観光協会の話が。観光協会は観光案内に留まらず、観光客と地元の人をつなぐ場所でもあると感じました。これまでの経験を生かし、自分にしかできないことをやってみようと、新たな世界へ飛び込みました。

■当たり前を大切にしたい
観光協会の活動で、地元の人からよく聞くのは「朝倉には何もなかもんねー」との言葉。自分は市外出身者ですが、豊富でおいしい水にフルーツや野菜、歴史深い地でもあり、多くの魅力を感じています。地元の人には当たり前のことが、市外の人には珍しかったり、大きな魅力になったりします。
これまでの活動で特に印象に残っているのが、蒸し雑煮プロジェクトです。「こげな雑煮があるとよ」と地元の人との何気ない会話から、これはおもしろいと思い、学校へのアンケートや地元の人への聞き込みなどを実施。正月に蒸し雑煮を食べる家庭があることが判明しました。その後、市内外へのPRを続け、今では年間を通して蒸し雑煮を提供するお店やレトルト商品も誕生。蒸し雑煮を再び作るようになった家庭もあると聞き、食文化の継承もできた手応えを感じました。

■今後も朝倉とのつながりを
朝倉は水の恩恵を受ける一方、水害に悩まされてきた地域でもあります。自分も6年前の九州北部豪雨で被災。多くの人がボランティアに来てくれました。さらに、災害後も朝倉を訪れ、つながりを大切にする皆さんの思いを強く感じました。
そんな中での今年の豪雨。今も大変な思いをしている人がいると思います。自分の活動が少しでも皆さんの元気となるよう、今後も新たなつながりを生んでいきたいです。「朝倉にあるもので朝倉の人とつくっていく――。」自分の活動指針でもあるこの言葉を胸に、今日も朝倉を駆け回ります。

■あさくら観光協会(ほとめく館)(甘木1320【電話】24-6758)
営業時間:9時~18時
休館日:火曜日(祝休日の場合は翌日が休館日)
甘木鉄道甘木駅に隣接したあさくら観光協会は、昨年リニューアル。レトルト蒸し雑煮など朝倉市郡の特産品や観光案内パンフレットがあります。運がよければ里川さんに会えるかも。そのほか、本格的なロードバイクやキャンピングカーのレンタルも!いつもと違った乗り物で朝倉を観光してみませんか?
※HP・Instagram・キャンピングカーレンタルの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

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