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特集 あなたの身近な存在、民生委員・高齢者支援センター 困りごとはありませんか?(2)

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福岡県水巻町

■interview 見守りは、地域一体で。
民生委員と高齢者支援センターがより身近な存在であることを知ってもらうために、最前線で見守り活動を行っている2人を招き、普段の活動や見守りに対する考えを話してもらいました。
水巻町民生委員・児童委員協議会会長 飯野ふじ子さん
水巻町中部高齢者支援センター 元岡あけみさん

▽活動内容
飯野:民生委員になって今年で12年目、去年の12月から民生委員・児童委員協議会の会長を務めています。私の担当地区では、もう1人の民生委員と一緒に、月1度地区の1人暮らし高齢者などを訪問しています。
元岡:高齢者支援センターができた当時から勤めています。総合相談で介護保険や町の福祉サービスの説明をするほか、依頼や情報提供によって高齢者の生活全般の実態把握をしたり、代行申請などをしたりしています。
司会:2人で連携して動くこともありますか。
飯野:相談を受けて一緒に同行してもらうことがあります。医療や介護の専門知識が必要なこともありますので、そういったケースの場合はとても頼りにしていますよ。介護保険の申請が必要な場合やケアマネジャーさんとの調整が必要な場合もありますからね。そういった意味では高齢者支援センターと一緒だと、より支援しやすいです。
元岡:ほとんど一体で動いていますよね。民生委員さんと連携して動く場合は、把握した情報を常に報告し情報共有しあっています。住民により身近な民生委員さんが間に入ることで、本人の安心感につながり、想いを上手に引き出してくれていると思います。「この方は、本当は何に困っているのかな」ということをお互いに擦り合わせることで、支援の糸口が見えてくるんですよね。
司会:見守り活動以外でも何か一緒にしていることはありますか。
元岡:地区ごとに高齢者支援センター担当の民生委員さんがいるんです。その方たちと高齢者支援センターの交流会を年に2回開催しています。北部・中部・南部、どの高齢者支援センターでも行っていて、講師を招いて講演をしたり、参加者同士の座談会で活動に関して困っていることを共有したりしています。

▽地域の人との交流
飯野:「○○さんに電話したとき、様子がおかしかったんよね」ということをお友達が連絡してくれて、すぐに訪問したことがあります。「ああ、何か変だな」と思ったので、私も同行して病院に行くと、即入院でした。定期的な訪問のおかげで地域の一体感や信頼感ができているなと、このとき思いました。1人暮らしで家族と離れて暮らしてる人は、私の方が距離的に近いから、頼られることも多いですね。
元岡:
以前、民生委員さんを通じて地区の行事に参加したことがきっかけで、その地区に住む方たちや区の役員さんからよく声を掛けてもらうようになりました。見守りが必要な方の情報提供もしてくれますし、歩いているときに「寄ってって!」と言われて、お茶を飲みにお邪魔することもあります(笑)
行事でいろいろな人と交流できる機会ができるようになったことは、私としても地域に溶け込めているのかなと思います。

▽訪問時の様子
飯野:第一に個人情報の取り扱いに配慮すること。そして、押し付けにならないような言葉遣いを心掛けています。
元岡:私は地元の人ではないので初めて会う人には安心感をもってもらうように接しています。
司会:飯野さんは初めて訪問する際に気を付けていることはありますか。飯野新しく引っ越してきた人などに初めて訪問するときは、率先して自己紹介と自分が住んでいるところを話しています。
元岡:
自分がどこに所属して、どういう理由で来たかをしっかり言うのは大事ですね。
中部高齢者支援センターの担当地区は、全体的に高齢化が進んでいるんですよ。でも、訪問したときはだいたい歓迎してくれます。高齢化社会で地域それぞれの支援があったり、町の福祉サービスが充実してるよねということをよく聞くので、町全体で安心感が根付いているんじゃないでしょうか。そういう意味では私たちも活動しやすくなりました。

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