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自治体の皆さまへ

特集 あなたの身近な存在、民生委員・高齢者支援センター 困りごとはありませんか?(3)

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福岡県水巻町

▽見守りの課題
飯野:認知症の人が増えている中で、高齢者が閉じこもりがちにならないように地区のお祭りやサロンに誘うんですけど、なかなかいいお返事をいただけなくて。1対1では話せるけど、外との交流となると一歩が踏み出せない。無理強いができないことが課題です。
元岡:
私は、あんしん情報名簿でご家族の緊急連絡先などの情報を提供することにためらって登録をしない方がいるということが課題だと思っています。緊急連絡先を把握することで、何かあった際に迅速に動いてその方の生命を守ることができるし、見守られているという安心感から本人やご家族の孤独や負担を軽減できると思うんです。
そういった情報を提供することをためらうかもしれないけど、本人の生命を守ることや孤独の軽減という目的をまず第一に考えてほしいと思います。
司会:実際に登録していただけなかったことも。
飯野:同居しているご家族から、「まだ登録しなくていいよ」と言われて登録できなかったことがありました。でも、ご家族が昼間外に出られていて本人が1人のときに何かあった場合は、役場も私たちも、誰もご家族に連絡できないんですね。「まだ、家族がいるから」などとバリアを張らずに、一度よく考えていただき、ぜひあんしん情報名簿に登録していただきたいです。

▽これからのこと
飯野:私の地区では「黄色いハンカチ運動」に取り組んでいるんです。この取り組みのいいところは、地域が一丸となって実施することで、「今日はあの人の家、ハンカチが出てるな」と地域全体に安心感が広がってホッコリできるところだと思っています。この取り組みが他の地区にも広まったらいいなと思ってます。
元岡:
全ての人が、困ったときにいつでも遠慮なく「助けて」と言えるようになってほしいですね。悩みを抱えるということは恥ずかしいことじゃなくて当たり前のこと。「こんなこと言っていいのか」と思いとどまらずに、誰かに相談するだけでも気が楽になるし、巡り巡って解決に繋がることもあると思います。
不安を少しでも、なるべく早く軽減するために、抱えている悩みがあれば遠慮なく誰かに相談してみましょう。ご家族や友達に相談しづらいことであれば、民生委員や高齢者支援センターがいます。私たちも何とかその方が「助けて」と一言言えるような関係を築いていきたいなと思っています。

■高齢者の声(1)89歳・80歳 2人世帯高
齢者夫婦世帯で周囲に知り合いがおらず、民生委員さんしか頼る人がいなかったんです。配偶者の物忘れが進み不安に思ってたところに、高齢者支援センターの人が介護保険申請の相談に乗ってくれました。2人ともいつも気に掛けてくれて、とてもありがたいです。

■高齢者の声(2)92歳 1人世帯
しばらく脳梗塞で入院してて、最近退院して家に戻りました。離れて暮らしていた子どもが定期的に家に来てくれますが、いないときは1人で心配です。そういったこともあって民生委員さんが定期的に訪問してくれるのはありがたいですし、いつも頼りにしています。

問い合わせ:役場高齢者支援係
【電話】201-4321

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