添田SUMMERキャンプ

2／28

■友人とテントでキャンプ生活!!　ぼくたち、わたしたちの“熱い”夏―。
小学生を対象に、親元を離れた子どもたちが心から楽しめて、非日常体験を通して成長が実感できる場所として朝倉郡筑前町にある夜須高原青少年自然の家で添田SUMMERキャンプが行われました。町内の小学生16人の児童が参加したキャンプ。8月4日から1泊2日で県立英彦山青年の家で事前研修を行った児童たちは、8月19日から22日まで3泊4日の冒険に出発です。
オークホールで行われた出発式の後、夜須高原に向かう途中のサンビレッジ茜で草スキーを体験した児童たち。急斜面のあるコースを見て不安な様子を見せますが、インストラクターの説明後、先程の不安な様子からは想像できないくらいに、草スキーに熱中していました。昼食後はリフトを利用して、コースの頂上から滑り降ります。初めてスキー板を履いた児童も、ブレーキを上手に効かせながら滑っていました。
スキー後、夕方に夜須高原青少年自然の家に移動した児童たち。この日は、施設内に宿泊。夜は天体観測の予定でしたが、あいにくの曇り空で星が望めず、体育館でのレクリエーションに変更。ドッジボールやバレーボール、鬼ごっこなどを楽しみました。
2日目は朝からテントの設営を行いました。英彦山での事前研修でテントの仕組みを研修済みの児童たちは、お互いに声を掛け合いながら協力し、スムーズに設営していました。
昼食にはそうめん流しを体験。いろいろな大きさの竹を組み合わせ、その長さは20メートル以上にもなりました。流すのはそうめんだけでなく、うどん、そばにうずらの卵などさまざま。最初はそうめんが箸の間をすり抜けていましたが、すぐに取り方のコツを共有しあい、器いっぱいに麺を入れ、口いっぱいに頬張っていました。
その後、施設周辺の森を散策。散策中に集めた枝を使ってキャンドルづくりを楽しみました。
夜は、班別でカレー作り。薪割り、火起こし、炊飯、調理など自分たちで話し合って役割分担を決め、各々が責任をもって参加。デザートに用意されていたパイナップルを入れる班もあり、それぞれ個性的なカレーができ上がりました。
食事後は、施設本館からキャンプ場までの道のりで、楽しさと恐怖が入り交じる肝試しを実施。何度も通っている道も外灯を消すと様子は一変し、知らない場所へと変わります。途中、3人の指導員がお化けになり待ち構える中を1グループ3〜4人でランタン一つを持って進みます。ゴール後は楽しかったと大興奮する子や怖かったと号泣する子も。また、お化けを4人見たという子も数人…。
就寝は初めてのテント泊です。2張設営していた女子児童は1張に集合し、みんなぐっすり寝ていました。
3日目は、朝から火起こしを行い牛乳パックを使った絶品ホットドックを調理。
朝食の後は周辺散策を行った後に釣り堀へ移動し、釣り体験を行いました。この日はとても暑く、水温が高かったことから魚がなかなか釣れませんでしたが、苦戦しながらも徐々にコツをつかんでいき、最後には上手にヤマメなどを釣っていました。釣った魚は、自分たちでさばき、塩焼きなどで美味しく頂きました。炎天下の中で釣りを行ったことから、昼食後はクールダウンをするためにカードゲームを楽しみました。
最後の夕食はみんな大好きバーベキューです。児童たちのこれまでの頑張りをねぎらうため、ご褒美パーティーとしてスタッフが準備・調理を行い、子どもたちは焼けた肉や野菜などをひたすら食べる、幸せな時間を過ごしました。
バーベキューの後は、キャンプファイヤーの予定でしたが突然の夕立により、手持ち花火大会に変更。最近は昔に比べ手持ち花火を行う家庭も少なく、児童たちは花火を楽しんでいました。就寝前にはテント内にみんなで集まりカードゲームを楽しみ、消灯を残念がっていました。
最終日、テントの撤収・荷物整理など、設営時以上にスムーズに協力して行えました。施設退所式後は、初日に遊んだ草スキー場を再度訪問。インストラクターが心配になるほどのスピードで滑る児童もおり、とても上達していました。
帰町後、オークホールでの解散式では、班ごとに円になり、最後の話し合いを行いました。思い出を話す子、感謝の言葉をかける子、感極まって涙ぐむ子など、それぞれ労いあいました。
4日間の共同生活でトラブルやけんかもありましたが、その度に話し合い、協力してきた児童たち。
日常の暮らしでは体験できない大自然の中で過ごす時間は、驚きと発見の連続で、新しく学んだことも多かったのではないでしょうか。今回の添田SUMMERキャンプ。きっと素晴らしい思い出になったことでしょう。

◇添田SUMMERキャンプ
添田町少年アドベンチャーに変わり今年から開催された添田SUMMERキャンプ。記録的猛暑となったこの夏、子どもたちにとっても忘れられないとても熱い4日間となったようです。