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自治体の皆さまへ

ありがとう我が母校

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福岡県田川市

令和5年3月31日、市内7つの中学校が閉校しました。
たくさんの子どもたちの学びを支え、それぞれの人生の礎を築き続けた歴史は半世紀以上。
母校を慕う人々の感謝の気持ちや、母校の伝統と魂を引き継ぐという決意とともに、学び舎は有終の美を飾りました。

本市の中学校の開校は、戦後間もない昭和22年。学制改革により弓削田・後藤寺・田川・鎮西・伊田・金川の6校が誕生しました。石炭産業の発展に伴って人口・生徒数は右肩上がりに急増。人口がピーク(約10万人)を迎えた昭和30年には猪位金村の編入合併により猪位金中学校(昭和22年創設)が加わり、続いて昭和36年には中央中学校が開校しました。各校が現在の校舎に刷新したのは昭和50年代後半。鉄筋コンクリート造りの立派な校舎は「白亜の殿堂」と称され、地域や生徒とともに新たな歴史を歩み始めました。一方で石炭産業の衰退や高度経済成長などにより人口と生徒数の減少が続き、生活や教育を取り巻く環境は大きく様変わりしていきました。その後も、現在まで続く少子化により各中学校が小規模化。子どもたちの学力をさらに向上させ、社会性や表現力などの資質を育み、個性を伸ばすために必要な「集団規模の確保」が課題となりました。そこで本市は、学校教育における3つの理想(※)の実現を目指し、平成26年に猪位金小学校・中学校を猪位金学園(小中一貫校)に再編。残る7校は「一人ひとりの生徒の学力・社会性・個性を思い切り伸ばせる学校」を目標のひとつに掲げ、東中学校・西中学校の2校に再編することとしました。
本市はこれまで、時代の大きな潮流の中でたゆまぬ教育改革を進め、たくさんの生徒たちを育み、送り出してきました。それができたのは「地域で子どもたちを育てよう」というみなさんの温かい思いに支えられ、家庭・地域・学校・行政が一体となって進むことができたからにほかなりません。4月に誕生した新中学校と、未来を担う生徒たちに対しても、引き続き市民のみなさんの変わらぬご支援とご協力をよろしくお願します。

※学校教育における3つの理想
(1)多様な学習形態の中で子どもたちの学力を伸ばす教育
(2)集団の中でお互いを認め合い協力する力を伸ばす教育
(3)一人ひとりの子どもたちの個性を伸ばす教育

◆弓削田中学校 自治 親愛 勤労
開校:昭和22年(開校76年)
生徒総数:10,974人
新中学校:田川西中学校
教育目標:自他を尊重し、将来に向け自ら考え行動する生徒の育成

◆後藤寺中学校 自治 協同 勤勉
開校:昭和22年(開校76年)
卒業生総数:15,074人
新中学校:田川西中学校
教育目標:夢や目標を持ち、自立に向けて主体的・協働的に取り組むことができる生徒の育成

◆田川中学校 自治 協同 勤勉
開校:昭和22年(開校76年)
卒業生総数:10,772人
新中学校:田川西中学校
教育目標:社会を生き抜く力を身につけ、世のため人のために尽くす、高い志をもった生徒の育成

◆鎮西中学校 自治 協同 勤勉
開校:昭和22年(開校76年)
卒業生総数:11,267人
新中学校:田川東中学校
教育目標:未来を見据え自己実現に向けて仲間とともに成長し続ける生徒の育成

◆伊田中学校 自主 協調 奉仕
開校:昭和22年(開校76年)
卒業生総数:9,463人
新中学校:田川東中学校
教育目標:人格の完成を目指し、知、徳、体の調和と統一のとれた人間性豊かな生徒の育成

◆金川中学校 自治 親愛 勤労
開校:昭和22年(開校76年)
卒業生総数:約7,000人
新中学校:田川東中学校
教育目標:21世紀にたくましく生きる力をもった生徒の育成

◆中央中学校 自治 親愛 勤労
開校:昭和36年(開校62年)
卒業生総数:約6,000人
新中学校:田川東中学校
教育目標:自立し社会参画できる人間の育成

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