マーティンの!なんちかんち

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国際交流員のマーティンさんがドイツの文化などを紹介するコラム。インスタグラムでも情報を発信しています。

■森の幼稚園(Waldkindergarten(ヴァルトキンダーガルテン))
ドイツには、一般的な幼稚園の他に特別な幼稚園があります。それはWaldkindergarten(森の幼稚園)という野外の幼稚園です。一般的な幼稚園と違って、森の幼稚園の子どもたちと保育士は、雨や雪が降っても森の中で過ごし、枝や石・植物など、自然の中で見つけたものを使って遊びます。雷や台風から守るシェルターはありますが、緊急時以外は外で過ごすため「屋根も壁もない幼稚園」とも言われています。子どもたちの安全や健康を心配する声もありますが、実は「森の幼稚園」は非常に安全です。森の幼稚園に通う子どもたちは、一般的な幼稚園に通う子どもたちよりも元気で、事故が少ないという研究結果も出ています。それは、毎日自然の中で過ごすことで子どもたちの運動能力が高くなり、自分で身を守る意識が育まれ、免疫システムが強化されるからです。ドイツには現在約2,000か所の「森の幼稚園」があり、いずれもとても人気の高い幼稚園となっています。