消費生活センターだより

27／49

■「必ずもうかる投資はありません!」
〔事例1〕
SNSで知り合った人から高額な収入が得られるとFX(外国為替証拠金取引)投資を持ち掛けられた。投資運用会社に全て任せるので、何も分からなくても大丈夫と言われて500万円を投資運用会社に振り込んだ。最初はFX取引サイトで利益が出ているのを確認できたが、最近ログインできなくなった。投資運用会社も知り合った人とも連絡がとれない。

〔事例2〕
友人から必ずもうかると暗号資産への投資を勧められて、海外の取引所に50万円を入金した。運用画面で利益が出たので出金しようとしたら、高額な手数料や税金の支払いが必要と言われた。事前に聞いておらず納得できない。

事例のような詐欺的な投資話に乗ってトラブルになる相談が増加しています。

〔アドバイス〕
▽相手から投資を勧められて「もうかる」「必ず」「確実」「高利回り」「楽して」「簡単」の言葉が出てきたら注意しましょう。話をうのみにしてはいけません。

▽FX取引や暗号資産はリスクのある取引です。元本も利益も保証されていません。

▽FX取引業や暗号資産交換業は金融庁・財務局の登録が必要です。登録業者かどうか確認をして無登録業者とは契約をしないようにしましょう。なお、登録業者でも安心というわけではないので注意をしてください。

▽詐欺的な投資取引では、出金しようとするといろいろな名目で追加金を請求されたり連絡がつかなくなったり、出金できないトラブルが多発しています。また、投資をした暗号資産の取引口座やチャートがもうかっているようなサイトが、架空のものである可能性もあります。

▽SNSやマッチングアプリなどがきっかけで知り合った面識の無い相手は、連絡が取れなくなると解決が困難になります。また、友人であっても紹介料などの報酬目当てで勧誘している場合もあるので、人間関係と投資を切り離して冷静に判断しましょう。

▽取引内容が少しでも理解できない場合は契約をしないようにしましょう。

問合せ：
消費生活センター相談専用電話【電話】06-6998-3600
時間：9：00～16：30(平日のみ)
消費者ホットライン(土・日・祝日)【電話】局番なし188
時間：10：00～16：00