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自治体の皆さまへ

特集 大雨(おおあめ)に備(そな)える(2)

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福岡県筑紫野市

▼ポイント3 マイ・タイムラインをつくってみよう!
避難を判断するための情報として、5段階の「警戒レベル」があります。
次の避難行動の原則を確認し、災害が発生する恐れがあるときに、「いつ、どのように避難行動」をとるか作成しましょう。
・高齢者等避難(警戒レベル3)や避難指示(警戒レベル4)が発令されたら、危険な場所から避難しましょう。
・「避難」とは「難」を「避」けることです。安全な場所にいる人は、避難場所に行く必要はありません。
・避難先は、市が開設している避難所だけではありません。安全な親戚・知人宅などに避難することも考えましょう。

避難所の種類:

■防災士(ぼうさいし)からのアドバイス
▽河野香奈子さん(石崎在住)
地域の防災力向上のため、自助、共助力の推進を図るリーダー的役割の防災士の資格を持つ。防災に関する指導や研修会の実施などを中心に活動しているちくしの防災女子会「まもらんば」に所属。
中学2年生と小学4年生の2児の母で、保護者目線での子育て世帯に役立つ防災アドバイスもいただきました。

▽防災バッグは自分や家族にあったものを
非常持ち出し品は本当に必要なものかどうかを見極めることが大切です。あれもこれもと詰め込んでしまうと、バッグが重くなり、災害発生時にすぐに持ち出せないかもしれません。一つで何役も活用できるような道具を選ぶと便利です。
避難所などは気が滅入ることがあるので、余裕があれば、気分転換ができるように、甘い食べ物や複数の遊び方ができるトランプなどを入れておくと良いと思います。
防災バッグは季節ごとの年4回、または半年ごとの年2回は見直しすることをおすすめします。暑さ・寒さの対策に加え、今の病気の症状にあった薬やお薬手帳、保険証のコピー、子どもは成長に合わせた衣類や食品、おもちゃなど内容が今の状況にあっているか、使えるか、古くなっていないかなど見直しましょう。

▽備蓄品も定期的な確認を
食品などの備蓄品には金額の高い防災用のものを取りそろえなくても大丈夫です。特に幼い子どもは普段食べ慣れたものでないと、いざというときに食べないということもあります。乾物や缶詰など日持ちする食品を定期的に入れ替え、消費期限が来たものは普段の食事で消費する、ローリングストックをすれば、経費を抑えられ、食品に慣れることもできます。
飲み物は、水の他に、常温で長持ちする豆乳や野菜ジュース、トマトジュースもおすすめです。

▽避難所には何もないと考えて
メディアなどで目にする避難所の映像を見て、「避難所ではいろいろな物品が準備されていて、支給してもらえるものだ」と思っている人も多いです。しかし実際の避難所は、支給品などは何もなく避難する場所だけだと考えておいてください。
そのためにも、自分たちで必要なものは事前に準備しておくことが重要ですね。

▽非日常をもっと身近に
体験に勝るものはありません。我が家では、被災した想定で、電気や水道を使わず防災バッグや備蓄品のみで生活をしてみたり、庭でのキャンプや野外調理をしています。非日常に慣れておくことは大切ですし、普段当たり前と考えているライフラインの大切さを改めて実感することにもつながります。
また、災害が体験できる防災センターや防災キャンプなどは楽しみながら防災の知識を身に付けることができるのでぜひ体験してみてください。

▽災害はいつ来るのかわからない
災害はいつどのような状況で遭遇するかわかりません。普段の持ち物に、スマホ充電器や携帯トイレ、ホイッスルなど防災グッズを入れておくと安心です。
また、家族が仕事や学校などで別々の場所にいる場面での被災を想定することも大切です。あらかじめ、連絡方法や落ち合う場所などを家族間で決め、避難時に利用する道に危険箇所はないかの確認をしておきましょう。
「家族の命や安全」は重要な情報であり、確認できるだけでも心の余裕は大きく変わってきますからね。

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