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特集 ものづくりと職人たち(1)

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福岡県筑紫野市

皆さんは、市内にものづくりを行う「製造業者」が数多くあることを知っていますか?市内の製造業者の中には、素晴らしい技術や伝統を持っていたり、全国や世界で活躍している企業があります。
今回の特集では、ふるさと納税の返礼品として協力いただいている企業のいくつかをピックアップし、筑紫野市が全国や世界に誇るものづくりの企業やそこに携わる職人たちを紹介します。

■日本における製造業
「製造業」は、「新製品の製造加工を行い、卸売する事業所」と定義されており、素材や材料から新しいものを作り出す・生み出すことを仕事とする事業所のことを指します。
経済産業省の発表によると、令和3年時点で製造業はGDP(国内総生産)の約2割を占め、日本経済の中心的な産業となっています。

■筑紫野市のものづくり
製造業には、金属加工や繊維、食料品などさまざまな職種が存在しますが、販売相手が企業のみの事業所もあるため、私たちがその存在や技術力を知る機会は少ないかもしれません。
総務省統計局が発表している事業所や企業の経済活動調査によると、令和3年の筑紫野市内の製造業者は50社あります。これらの中には、日本を代表するような技術や伝統を持つ企業や、全国や世界を相手に製品を販売している企業があります。
「ものづくり」の現場で磨かれる技、受け継がれる思い。市の魅力あふれる製造業と職人を紹介します。

■株式会社三松(かぶしきがいしゃさんまつ)
株式会社三松(以下、三松)は、金属加工をベースとした各種機械装置の組み立てなどを行う製造業者です。
創業当初、板金加工から始まった三松は、特に薄型の板金加工を得意として発展してきました。現在は板金加工はもちろんのこと、他企業からの多種多様な部品の少数製造も受注。設計から板金、溶接、組立、塗装と全ての工程を自社内で完結して製造できる技術と設備を強みに、さまざまな業種や事業所を相手に活躍を見せています。
社員教育では「一人、三役一芸」という考えを推奨しており、「一人で三種類の業務をできて、かつ誰にも負けない秀でた技術を一つ持つように」という思いが込められています。
そんな三松は、技術教育や技術継承に力を入れており、「三松大学」と称して、独自技術やノウハウを体系化し、教育を行っています。また、この三松大学は技術教育プログラムのサービスとして社外の人たちへも提供をしています。
最近では、三松独自の技術を生かし、より精密な板金加工に加え、半導体・通信分野における機器製造や技術開発、九州大学との産学連携による医療機器分野の研究など新たな分野への挑戦を行っています。

▽工場見学会を実施
6月2日(金)、3日(土)、工場見学会を実施し企業関係者や親子連れなど多くの人が参加しました。三松の技術力を見ることができる機会となりました。

▽こだわりの逸品
megane Hanger Circle(メガネハンガーサークル)
スタイリッシュなメガネハンガー。「金属をもっと生活のシーンへ」をテーマに、三松の金属加工技術とデザイナーによって作られたブランド商品の1つです。

▽職人インタビュー
酒井哲也さん
岸川勇介さん
(酒井さん):これまで失敗することもありましたが、経験を積み、常に考えてやってきた結果、他の人ではできないような金属加工の「曲げ」技術が身につきました。この技術は他社も含めて誰にも負けないと思っています。
(岸川さん):三松の板金加工精度はトップクラスで、全国でも数社しかできないような加工技術を持っています。また、加工の「曲げ」という分野での機器稼働率は全国121社中の4位と高い順位です。多品種・少数生産という点を考えると対応力の凄さがわかります。
三松の製品は身近なところでも活躍していて、市内の駅のディスプレイなどにも使われています。

場所:岡田三丁目10番9号
【電話】926-4711

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