子供の権利をみんなで守ろう
子どもへの虐待を許さない社会へ
■増え続ける児童虐待
令和4年度中に、全国の児童相談所が対応した件数は219,170件にのぼり、過去最多となっています。警察等からの関係機関からの通告が増えたことも、件数の増加の一因になっています。
虐待の内容としては、心理的虐待が最も多く、次いで身体的虐待となっています。
▽児童虐待相談対応件数
R3:207,660→R4:219,170
「こんなに多いの!?」
■子どもへの「体罰」はダメ?
「児童虐待防止法」では、親などによる子どもへの体罰は禁止されています。叩く・殴るだけではなく、大声でどなるといったことも体罰です。
▽こんなことしていませんか?
・言葉で注意したが聞かないので叩いた。
・いたずらしたので、長時間正座をさせた。
・宿題をしないので、夕飯を食べさせない。
・兄弟姉妹間で比べて、一方をけなす。
これらは、子どもへの体罰や、心を傷つける行為にあたります。体罰を受けて育った子どもは、「落ち着いて話を聞けない」「感情をうまく表せない」といった傾向があるという研究結果が出ています。
■「子どもの権利」ってなに?
「子どもの権利」は1989年の国連総会で採択された、18歳未満の子どもの基本的人権を国際的に保障した条約です。日本は1994年に批准をしました。子どもは「一人の人格をもった存在」として尊重されるべきです。児童虐待は、この権利を侵害するものであり、許されるものではありません。
[生きる権利]
衣食住が保証され、病気などから命が守られる権利
[育つ権利]
勉強や遊びを通じ、それぞれの能力を伸ばして成長する権利
[守られる権利]
心や身体を傷つける暴力から守られる権利
[参加する権利]
自分の意見を自由に言う、話を聞いてもらえる権利
■子どもまんなか社会へ向けて
2023年4月に「こども家庭庁」が発足しました。子どもの声を聴き、その声をまんなかに置いて、子どもにとって最もよいことは何かを社会全体で考えていきます。国をあげて、子どもを守るための取組が始まっています。
◆どうしていいかわからなくなったら…
話を聴いて一緒に考えてくれる相談先があります。
小さな悩みや不安でも気軽に相談してください。
・子育て世代包括支援センター
・子ども家庭総合支援拠点
【電話】0930-56-0300[平日8:30~17:00]
・子育て支援センター(築上町児童館)【電話】0930-57-4300[月~土10:00~17:00]
・児童相談所直通ダイヤル【電話】189[24時間365日]
・子どもホットライン24【電話】0979-82-4444[24時間365日]
問合せ:
子育て・健康支援課子育て支援係【電話】内線143
人権課人権男女共同参画係【電話】内線341
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