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芦屋町 地域おこし協力隊

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福岡県芦屋町

■地域おこし協力隊とは?
人口減少や高齢化などが進む地方で、地域外の人を受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図ることで、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度です。

■料所 宏会(りょうしょ ひろえ)
遠賀町出身。高校卒業後、秋田県とノルウェーに住んでいました。九州は寒さで身体が痛くならないので、今年の冬は外に出られそうです。

こんにちは。地域おこし協力隊の料所です。
9月1日~24日の期間中、八朔(はっさく)行事である筑前芦屋だごびーなとわら馬まつりが行われましたね。私も次女の健やかな成長を願って、自宅で八朔行事を行いました。

◇芦屋町の八朔行事とは
芦屋町の八朔行事は子どもの誕生を祝い、またこれからの健やかな成長を願って、旧暦の八月朔日(さくじつ)(8月1日、現在は9月1日)に行われています。起源ははっきりしませんが、江戸時代の中頃から約300年以上続いていると言われています。
初めて男の子(長男)が生まれた家では、わらで作った馬に紙製の「旗指は物(たさしもの)」と武者人形を乗せた「わら馬」を飾り、初めて女の子(長女)が生まれた家では、米の粉を蒸して団子にし、彩色したものから食べ物・吉祥(きっしょう)もの・動物・人形などの「だごびーな(団子雛)」を飾ります。
現在では長男、長女に限らず八朔行事を行っているそうです。
芦屋町の八朔行事は昭和35年に福岡県指定無形民俗文化財となり、平成19年には国選択無形民俗文化財に選択されました。町の有志の皆さんが行事の継承に努めていますが、社会構造の変化(核家族化や住環境の変化など)やわら馬の原材料である藁(わら)の入手が難しくなったことなど、保存継承に関する課題があります。

◇子どもの成長を願って
八朔の節句のお祝いを家ですると決めたとき、何をどうすればいいのか、さっぱりわかりませんでした。そこで、だごびーなについて調べていくうちに、作りたいものが少しずつ浮かんできました。細かい作業が多く、作りたいものを形にするのは難しかったですが、子どもの成長を願って何かを作り上げることはとても楽しかったです。
1人で没頭して作る時間も充実していましたが、誰かとおしゃべりしながら一緒に作った時間はいい思い出になりました。長女はだごびーな作りを本当に楽しそうに行っていました。自分の作品が飾られることがとてもうれしそうで、見ているだけでこちらもうれしくなりました。

◇行事に参加してみて
だごびーなを作る時間が足りず、「ひな壇ががら空きになったらどうしよう」と焦っていました。だごびーな製作が思うように進まず困っていると、周りの人が一緒に作ってくれました。おかげで八朔の節句までにだごびーなを十分用意することができました。困ったときに手を差し伸べてくれる人がいることが本当にうれしかったです。
周りの協力がなければひな壇をだごびーなで埋められなかったと思います。子どものお祝いをしたいという気持ち以外にも必要なものがあると感じました。2カ月ほどかけて八朔の節句の準備をしましたが、芦屋町の文化に触れられたいい経験になりました。
出来上がっただごびーな一体一体に、作った時のエピソードがあります。だごびーなを作っていた時間はとても楽しく、充実していました。大変ではありますが、きっといい思い出になるので、0~1歳の子どもがいるご家庭はぜひ八朔行事を行ってほしいです。

■日々の地域おこし協力隊の活動はInstagramで発信していますので、フォローして活動を応援してもらえるとうれしいです!
※詳しくは本紙をご確認ください。

問合せ:地方創生推進係
【電話】223局3571

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