文字サイズ
自治体の皆さまへ

差別をなくすために 第459 号

10/37

福岡県芦屋町

■性差別のない社会を目指して
女性の人権を守り、性差なく一人一人が大切にされる社会を実現するためには、これからの未来を担う子どもたちが人権に関する正しい理解と認識を持つことが重要です。男女の区別や性別に対する偏見を持たず、人権を大切にする心を育てることは、女性の人権を守り、性差別のない世界にしていくために不可欠です。
以前の学校では、上靴やランドセルの色が男女によってはっきりと分かれていました。また、出席番号が男女で分けられることが多く、ほかにもさまざまな場面で自然と男女が区別されていました。
しかし近年は、学校の仕組みの中での男女の区別はほとんどなくなってきています。また、子どもたちは桃色・水色・紫色・茶色といったカラフルなランドセルや、緑色・黄色・白色の上靴など自分の好みの色のものを身に着けています。周りの友だちが身に着けている色を冷やかしたり笑ったりすることもありません。
また、小学校では「自分らしさが大切」と考える人権に関する授業があります。その授業では、偏った考え方に気付かせるために、あえて「女らしさ」「男らしさ」を聞いてみます。すると、あまり思い浮かばない子が多くいました。これは、学習内容を考えることができていないのではありません。子どもたちが、生活する環境の中で「女らしさ」や「男らしさ」という固定概念にとらわれずに、「その人らしさ」という多様性を尊重することができているからです。
このように、男女を区別しない環境で子どもたちを成長させていくことが、一人一人の人権が尊重される未来を創っていく一助となるのではないでしょうか。ほんの少しの心がけで未来は大きく変わると思います。人権を尊重した社会にするために、私たち大人が手を取り合い温かい未来を築いていきましょう。
芦屋町人権・同和教育研究協議会

問合せ:社会教育係
【電話】223-3546

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU