日本は、地震が多く発生する国であり、世界の地震の約2割が日本の周辺で発生しているといわれています。また、地震が恐ろしいのは、いつ、どこで発生するかわからないということです。
だからこそ、地震について正しく理解して、地震に対応できるよう、準備をすることが重要です。
■地震を知ろう
地震とは、地下にある岩盤(プレート)同士がぶつかり、岩盤が急激にずれることで発生します。
プレートは、地球内部で対流しているマントルの上に乗っていて、ごくわずかですが、少しずつ動いています。そして、プレート同士がぶつかったり、すれ違ったり、片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んだりしています。この、プレート同士がぶつかっている付近(断層)では強い力が働き、この力が原因となって岩盤が急激にずれ、地震が発生するのです。
「震度」とは、地震が起こった際のある地点での地面の揺れの強さを表したものです。(※日本では10階級)
「マグニチュード」とは、地震そのものの大きさ(規模)を表したものです。
「活断層」とは、地震を発生させる断層のうち、今後も活動しそうな(=地震を発生させるような)ものです。
■飯塚市の地震発生確率
飯塚市への影響が大きいとされる活断層としては、「福智山断層帯」、「西山断層帯」、「宇美断層帯」、「警固断層帯」があり、国立研究開発法人防災科学技術研究所が作成した「確率論的地震動予測地図」によると、飯塚市における30年の間に震度6以上の揺れに見舞われる確率は、2%~11%程度と予測されています。
■地震に備えて
◇家の中やその周りの安全チェック
地震が起こったとき、真っ先に身に危険を及ぼすのは自宅の中においてある家具類です。
過去の大きな地震では、地震による揺れで家具が倒れ、下敷きになって亡くなった人や大怪我をした人がたくさんいます。
家の中を確認し、地震が来た時に備えて対策をしましょう。
また、手が届く場所に懐中電灯やスリッパ、ホイッスルなどを備えておくこともおすすめです。
※詳しくは本紙をご覧ください。
◇家族で防災会議
家族での防災会議は、すぐできる地震対策です。いざという時に、それぞれがどうすればいいか、普段から確かめておきましょう。
(例)
・家の耐震性(安全性)は?
・家の中でどこが一番安全?どこが危険な場所?
・避難場所(安全な場所)や、そこまで行く安全な道は?
・持出品の準備は?どこに置いてある?
・家族がバラバラになった時の連絡手段や待ち合わせ場所は?
・高齢者や乳幼児などの介助は?
◇備蓄品の準備
大規模な災害が発生すると、水や電気などのライフラインは停止し、流通機能もマヒします。このような事態を想定し、3日間分以上の食糧や水、生活用品などを備えておきましょう。
■地震が来たら
(1)とにかく自分の身を守ろう!
「緊急地震速報」を受けた場合や、突然揺れた場合は、テーブルの下に身を隠すなど、少しでも安全な体勢をとり、まずは自分の身を守りましょう。
(2)安全の確認、避難口の確保!
揺れがおさまった後に、戸を開けるなどし、避難可能な出口を確保しましょう。
また、家族や友人等、一緒にいた人の身の安全を確認し、安全な場所に避難しましょう。
その際、あわてて戸外に飛び出さないようにしましょう。
(3)しっかりとした火の始末で、火災防止!
自宅にいる場合は、台所やストーブなどの火の始末をしましょう。
避難する時は、電気のブレーカーを下ろし、ガスも元栓を閉めましょう。
(4)正しい情報に基づいた判断を!
災害が発生したときには、誤った情報が飛び交います。
噂に惑わされず、テレビ、ラジオ、市役所等からの情報に注意し、正しい状況の把握に努めましょう。
■止水板設置費補助制度について
飯塚市では、市内における家屋等の浸水被害の防止、または軽減を図るため、住宅等の出入口などに止水板の設置やその関連工事を行う場合に、その費用の一部を補助します。
予算額に達した時は、受付を終了します。また、施工後の申請はできませんので、ご注意ください。
詳しくは、飯塚市ホームページをご覧ください。
【HP】飯塚市 止水板 検索
問合せ:防災安全課
【電話】内線1333・1334
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