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自治体の皆さまへ

つながり、つなぐ、恵み豊かないわきの里山(2)

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福島県いわき市

■川前地区で小さな拠点づくりに挑戦中
藤舘友紀さん
NPO法人「小さな拠点おおか」運営ボランティアとして川前地区の地域活性化に取り組んでいる。

◇中山間地域の魅力
中山間地域は、豊かな自然はもちろんのこと、地域内で支え合い、助け合う「濃密」な関係が構築されていることが一番の魅力だと思います。
川前地区は、人口が千人を切り、高齢化率は50%を超える地域ですが、地域内で支え合う思いは他の中山間地域に負けていません。
また、川前地区の方は、地域の歴史、先人たちが築いた伝統、文化を大事にしていて、次世代へ継承する気持ちがとても強い印象があります。

◇小さな拠点づくり
少しでも暮らしやすい地域を目指して、NPO法人小さな拠点「おおか」を設立しました。川前地区の下桶売地区で、川前支所が移転を予定している桶売小・中学校や川前活性化センターのすぐそばの古民家を改修しました。人々が集い、力を合わせて、暮らし・福祉・地域振興のベースとなる「小さな拠点」づくりを進めており、できることから活動を始める予定です。
川前地区では、医療・介護の支援が手薄で、買い物も商業施設が少ないことから、周辺の町場に出向いています。「小さな拠点」から、地域間交流の活性化が期待でき、いずれは、地域の方のよりどころになればいいなと思っています。
医療・介護の講座や相談会の開催、住民主体のミニデイサービスの実施、交流スペースを設け、地域内外の人が集う場の提供、さらには地域の特産品を使った料理の提供や販売の実施などを予定しています。

◇地域の魅力を生かしたまちづくりに向けて
イベントなどの行事は一時的に人が行き来しますが、あくまできっかけに過ぎません。いかにして継続して住み続けてもらうかがとても大切です。
そのためには、医療・介護、買い物支援などを充足させていくことがポイントと捉えており、いきなり全部一遍には難しいですが、一つ一つできることから着実に進めていきたいと思います。

▼地域おこし協力隊とも連携
令和3年8月から、川前地区地域おこし協力隊として、伴走型結婚支援事業を含めた、いわきの里鬼ヶ城への誘客活動を行うほか、協力隊通信『なのはな通信』やSNSなどから川前地区の魅力を広く発信しています。
地域の方が集まる場所は、これまで鬼ヶ城か集会所しかなかったので、「小さな拠点」としてハード面で新たな拠点が築かれることは大きな一歩と感じています。
自分自身の活動にとっても、川前地区の魅力を広げる上でプラスとなる取り組みだと感じています。お互いの活動をより高め合える関係にあり、モチベーションも自然と上がります。
これからも地域の魅力を最大限発信していきます。

■地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、市が都市住民を受け入れ、地域おこし協力隊員として任命し、一定期間以上、市民と一緒に地域活性化に取り組んでいただくことで、地域力の維持・強化を図るとともに隊員の市への定住・定着を進めるものです。
現在、協力隊を募集していますので、希望される方は市ホームページで確認してください。
~遠野地区~
活動内容:遠野和紙の制作技術の継承と原料となるコウゾの栽培など
任命日:令和3年4月1日(3年目)
~三和地区~
活動内容:
・農産物直売所「三和町ふれあい市場」の支援
・SNSを活用した定期的な情報発信による地域振興 など
任命日:令和4年4月1日(2年目)

■江名地区に地域おこし協力隊を新たに配置
4月1日から江名地区に、新たに地域おこし協力隊を配置しました。地域おこし協力隊に任命された野村史絵波さんは、江名地区まちづくり協議会で収集・保存している漁具の整理、漁具の展示方法の検討のほか、ブルーツーリズム事業(漁村地域余暇活動)の企画・運営、集いの場の創出などの活動を行っていきます。

「江名地区の皆さんの暮らしぶりを見たり、たくさんお話をしながら、活性化に向けて頑張っていきます。」
野村史絵波さん

■卒隊後も定住し、地域おこし
地域おこし協力隊として田人地区で活動した下條真輝さん、紺野琴水さん、吉川竜太さんと、川前地区で活動した三戸大輔さんの4人は3月31日で任期を終えました。
今後も市内に定住し、各地域の活性化に向け活動を継続していく予定です。

問合せ:地域振興課
【電話】22・7415

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