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福島県伊達市

■文書(もんじょ)資料からわかる亀岡家住宅
国指定重要文化財の旧亀岡家住宅は、明治37(1904)年頃に桑折町伊達崎に建てられました。その後、昭和60(1985)年に建物や文書群が当時の保原町に寄贈されました。その後も数回にわたり資料が寄贈されており、現在は歴史文化資料館に収蔵されています。この中に住宅の建築に携わった小笠原國太郎(おがさわらくにたろう)からの書簡があります。
小笠原國太郎は、万延元(1860)年に現在の新潟県寺泊(てらどまり)に生まれ、宮大工として修行し、明治21(1898)年の福島市飯坂大火後の復興や、棟梁として飯坂温泉の「花水館奥の間御殿」・「なかむら屋旅館」の建築に従事しました。
國太郎からの書簡は8点が保管されており、大半が賃金の請求です。明治35~37年までの請求書を読み解くと、棟梁のほか、18人の職人が建築に従事していたことが確認できます。また、残されている請求書は明治37年12月7日付のものが最後で、これは旧亀岡家住宅の完成時期とほぼ同じと考えられます。
このように、文書資料を調査することで亀岡家住宅の完成時期が推測できたり、建築に関わる職人たちの様子が想像できたりするところが、おもしろいところです。
6月17日(土)から開催する企画展では、これらの文書資料も展示します。

◆令和5年度第1回企画展 亀岡正元家文書の世界
6/17(土)から
伊達市保原歴史文化資料館

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