連載コラム 国際交流員の活動日誌vol.75

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■「朝の散歩」 Morning Walks
6月21日は夏至で、年中で最も昼が長い日です。この頃は日の出がとても早くて、夏時間を使用している国で育った僕にとっては、朝3時半ごろから外が明るくなる事が睡眠不足の原因になっていました。ある早朝、どうしても眠れない僕は、窓の外の美しい景色を見て、「もう、散歩すっぺは!」と言って歩き出しました。
そのときは思いつきでしたが、去年の夏から朝の散歩が習慣になりました。一日中市役所の椅子に座る日があり、健康が心配になっていましたし、一日屋内にいるのも精神的に辛く、出勤前に自然の中で体を動かすことが必要とわかったからです。今では隣町の水田や桃畑の間を歩き、体も心も立て直しています。
毎日散歩するわけではありませんが、多くの朝に散歩することで、四季の農地の景色の流れや、住んでいる地域との馴染みをより感じ、結果としてこの一年間は僕の伊達市在留で最も豊かな一年になったと思います。それだけでなく、散歩している間、深く考える事ができるので、自分の事、そしてどうやったら自分が地域や日本の社会の役に立てるのか、見えるようになりました。
伊達市在留の最後の一年間、朝の散歩は、僕の人生の歩みも進めてくれたかもしれません。(トニー)