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市民の小部屋

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福島県伊達市

■#幸せがじゅずつなぎになるリレートーク
伊達市に住んでいる人が、今話したい人と対談し、実際につながりを作っていくコーナーです。誰とどのようなことを話すのか、台本はありません。父の後を継いで実家の漢方薬局に勤め、漢方のお茶など新商品開発に励む貝津有岳さん。同じく、挑戦を続ける地元の醤油屋さん・玉鈴醤油の鈴木利幸社長を訪ねました。

#14 鈴木利幸(すずきとしゆき)×貝津有岳(かいつありたけ)
鈴木利幸(左)…昭和50年生まれ、保原地域在住。玉鈴醤油株式会社4代目社長。伝統の味と技術を継ぐ一方、木桶を使った醬油づくりや新製品の開発など、新たな挑戦を続ける。
貝津有岳(右)…平成4年生まれ、梁川地域在住。港屋漢方堂薬局で新商品を次々と開発し、漢方で地域振興を目指す。

貝津:玉鈴さんはずっとこの蔵で作ってるんですか?
鈴木:元々酒や味噌や醤油を扱う問屋があって、醤油部門を切り離す時に祖父が引き受けてここに蔵を構えたそうです。昔は農閑期に地域の人に手伝ってもらって仕込みをしたそうです。
貝津:発酵をちょっと勉強したんですが、何もない中で先人たちの知恵から生まれたという点で、醤油は漢方と近しいと思っています。
鈴木:分かります。材料の配合でも味は変わりますし、麹菌にもいろいろあって、苦労もあったと思います。でも、菌の選別から始まって、楽しかったんじゃないかなって思いますね。
貝津:社長は菌に興味を持ってこの世界に入ったんですか?
鈴木:発酵に興味を持って、何も知らない状態で短大に行ったんです。発酵菌の世界の広さにすごく驚きました。醤油の先生に「何でも嗅いで食べてみないとわからない。クンクン、ペロペロだよ」と言われて、実践して「なるほど」と思いました。
貝津:「菌の声を聴く」というのを何かで読みましたよ。
鈴木:熟成が始まると「ブツブツ」発酵するものがあって、発酵が激しいと音がするくらいの時があるんです。実際に目にした時には感動しました。
貝津:小麦粉を発酵させた「神しん麹きく」という漢方薬があるんですけど、発酵のプロの力を借りて現代風に作ったら楽しそうだなと思います。
鈴木:自分の分野だけじゃなくて幅広い業界の人の話を聞くのが本当に楽しいですよね。
貝津:地域が盛り上がりますね。
鈴木:食品業界に限らず話を聞いて、一緒にできないかと考えるようにしています。
貝津:じゃあ、漢方醤油を(笑)
鈴木:醤油の甘味料で甘草(かんぞう)を使う場合もありますしね。いろいろ話を聞かせてください。
貝津:ぜひ一緒にやりましょう(笑)。最後に鈴木さんにとっての「幸せ」は何ですか?
鈴木:地域全体が幸せじゃないと商売が成り立ちません。いろいろな挑戦をして、地域に恩返しをしながら、お客さんに幸せになってもらいたいですね。
次回のトーク:大橋松太郎さん(松葉園)×鈴木利幸さん

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