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自治体の皆さまへ

輝いている人を紹介します まちのキラリ

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福島県伊達市

■オルゴールカフェ and アトリエ びーとぉん 関妹子(せきまいね)さん(梁川地域)
※埼玉県川越市と二地域居住
「地域の人が集まって楽しめる場所を作りたい」。養蚕農家の大きな古民家が、癒しのカフェへと生まれ変わった背景には、生前の父の想いがあった。夢も人もつながるこの空間に、妹子(まいね)さんが奏でる手回しオルゴールの音色が優しく響く。

◇導かれるように…継いだ想い
粟野は父の実家で、生前、自宅を改修して地域の人が楽しめる場所を作りたいと話していました。2年前に父が他界し、私がこの家を受け継いでリノベーションを始めました。地震で崩れた壁を補修し、床にタイルをを埋め込んで、すべて自分たちで直しました。カフェ※の机は教員だった祖父が残したもの。カーテンレールにした竹は養蚕(ようさん)に使われていたもの。飾り棚や食器も蔵にあった物で…また使われるのを待っていたかのように揃っていましたね(笑)。

◇音楽を通して交流を
コンサートができるステージも作りました。ピアノ講師を40年やってきたこともあり、音楽で「こんなことをしたい」と言われれば、みんなが主役になれる楽しみ方を提案できると思います。皆さんがどんなアイデアを出してくれるか、それにどう応えようかワクワクしますね。
手回しオルゴールの音色も楽しんでほしいと思います。初めて聴いた時「私がやるべきことはこれだ」と思ったほど感動しました。回す速さによって全く違う曲に聞こえますし、演奏者の気持ちがそのまま表れるおもしろさがあります。弾き間違いもなく、紙に穴を開けるだけで誰でも楽譜が作れるので、ワークショップをすると、子どもから大人までみんないい顔になるんですよ。ワークショップや講座もやっていきたいですね。

◇人とつながる場所に
川越で民生委員をして、一人暮らしの人ともお付き合いがありました。誰かとつながれる場所がある、自分は一人じゃないと思えるような場所になったらいいなと思います。
粟野はみんな優しくて気さくで、とても居心地がいい場所です。ここを拠点に周りの人たちと楽しんでいけたら父もきっと喜ぶと思います。目の前の通りが「音で笑顔になる家並み」になって、たくさんの人が集い、楽しみ、癒される…そんな温かい場所になればと思います。
※カフェは予約制(お問い合わせ:【電話】090-8055-7025)

◆Profile
せき まいね
1962年生まれ。神奈川県横浜市出身。学生時代からピアノ教室を主宰。音楽学校で声楽を学び、ゴスペル、ボサノバボーカルとして数々のコンサートに出演。2015年、手回しオルゴールの音色に感銘を受け演奏家として活動開始。2019年、マイネオルゴールミュージック主宰、オルゴール大学校長に就任。現在伊達でカフェを経営しながら、オルゴール演奏家、ピアノ講師、ボサノバシンガーとして施設や学校、保育園などで勢力的に活動している。

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