会津図書館では貴重な所蔵資料をデジタル化して公開しています。その中から懐かしい風景などを紹介します
■今回、紹介するのは「忠魂碑(ちゅうこんひ)」
忠魂碑は、日清戦争・日露戦争に従軍し、戦死・病死した本市出身者の慰霊のため、1911(明治44)年に鶴ケ城本丸の東側に建設されました。高さ約9.4メートルの円柱形の石碑は茨城県産の花崗岩(かこうがん)で、碑には「忠魂碑」と刻まれていて、上部には鷲(わし)の彫刻があります。忠魂碑の建設費用は、市内の有志者から募った寄付金で賄われ、完成時には鶴ケ城本丸で除幕式と招魂祭が行われました。
戦後、市の財源確保のため自転車競技場(競輪場)の誘致運動が始まり、1949(昭和24)年、鶴ケ城本丸で競輪場建設工事が着工します。それに伴い、忠魂碑は北出丸にある武徳殿東側に移されました。
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【電話】22-4711
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