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コラムお元気ですか

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福島県会津若松市

■「フレイル」を予防しましょう
市保健師 長谷川恵
「フレイル」とは、加齢によって筋力や心身の活力が低下し、健康な状態と要介護状態の中間の虚弱な段階を指します。そのままフレイルを放置すると、要介護状態になる可能性が高まります。「おいしくものが食べられなくなった」「疲れやすく何をするにも面倒だ」「体重が以前よりも減ってきた」などの傾向があるとフレイルかもしれません。早めに気づいて適切な取り組みを行うことが大切です。そうすれば、フレイルの進行を防ぎ、健康な状態に戻ることができると言われています。
また、高齢期の「痩せ」は、肥満よりも死亡率が高くなります。65歳を過ぎて、病気でもないのに痩せてきたら、メタボ予防からフレイル予防へ切り替えるタイミングかもしれません。フレイルの予防には「栄養」「身体活動」「社会参加」の3つをバランス良く実践することがポイントです。
まずは「栄養」です。食事は活力の源です。3食しっかり食べ、1日2回以上は主食・主菜・副菜をそろえていろいろな食品を食べましょう。特に、タンパク質の摂取量が少なくなると筋肉量が減少し、心身の機能が衰えやすくなります。高齢の人は、意識して毎食、タンパク質を含む食品を取ることが大切です。
次に「身体活動」です。今よりも10分多く体を動かしましょう。いつもの家事や散歩など、日常生活の中でこまめに体を動かす習慣をつけて筋力の低下を防ぎましょう。
最後に「社会参加」です。趣味やボランティア、就労など、自分に合った活動を探してみましょう。家族や友人と一緒に食事をすることもお勧めです。閉じこもりがちな生活にならないよう注意しましょう。
体や心の衰えは、毎日の過ごし方次第で予防できます。やりたいことや好きなことを続けていくために、フレイル予防の3つのポイントを毎日の生活に取り入れ、今できることから始めてみましょう。

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