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自治体の皆さまへ

【特集】「手話言語及びコミュニケーション手段に関する条例」を制定しました(2)

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福島県会津若松市

■今、できることから始めてみましょう
手話言語や点字を学んだり、生かした活動を行ったりする団体を紹介します。
▽点字サークルひよこ
今年で52年目を迎える市内で最も古い歴史をもつボランティア団体。主に市からの配布物や図書の点訳、小・中学校での点字体験や点字講習会など、点字の普及活動を行う

点字サークルひよこ副会長 髙浪靖子さん
点字は、1マスに6つの点で1つの文字を表し、世界中133の言語や楽譜、数学の記号などを表現することができます。点字は、目が見えない人にとって情報を得ることのできる重要な情報ツールです。皆さんが打つ1つ1つの点が、視覚障がいのある人にとって大切な情報を伝えます。ぜひ点字の世界に触れてみませんか。

▽会津手話サークルみみごえ会
会員51人(うち聴覚障がい者12人)で活動中(6月17日現在)。週2回の定例会や月1回の交流会では、主に習得度に応じた手話の勉強のほか、会員同士の情報交換を行う

会津手話サークルみみごえ会会長 星るつ子さん
手話は、日本語を補うためのものではなく、日本語とは全く違う体系をもつ言語です。手話言語で生活している聴覚障がい者にとって、日本語で書いてある文章は外国語のようなものです。例えば、英語が分からない人に「聞こえなくても見えるのだから、読めばいい」と英文を出しても、その内容の理解は難しいですよね。私自身、「聞こえない人と話がしたい」という気軽な気持ちで始めた手話ですが、日本語と手話言語の違いを知れば知るほど、聴覚障がい者の日常生活のあらゆる場面で手話通訳の必要性を感じています。将来は、全ての人が手話を使い、自分の言語で自由に話せるようになってほしいと思います。

■知っていますか?ヘルプマーク
ヘルプマークは、援助が必要な人のためのマークです。外見からは分からなくても援助が必要な人がいます。このマークを見かけたら思いやりのある行動をお願いします。障がい者支援課では、希望する人に1人につき1枚配布しています。

■市の取り組みを紹介します
▽イラストで分かりやすい窓口を
障がい者支援課の窓口には、絵で気持ちを伝えることができるコミュニケーションボードを置いています。耳が聞こえない人や話せない人でも、イラストを指さすだけで簡単なコミュニケーションができます。

▽毎朝の朝礼で手話を学びます
障がい者支援課では、毎朝の朝礼で簡単な手話の練習をしています。職員同士があいさつや自己紹介などの練習を通して、基本的な手話ができるようになっています。

▽庁内にイラストを掲示しています
庁舎内に手話をイラストで紹介するチラシを掲示しています。月替わりで紹介していますので、市役所を訪れたら探してみてください。

■やってみよう!ワンポイント手話
▽おはようございます
(1)握った片手を顔の横に置く
(2)そのまま肘を下げる
(3)両手の人差し指を向かい合わせて立てる
(4)お辞儀するように折り曲げる

▽こんにちは
(1)人差し指と中指を立てて眉間に当てる
(2)両手の人差し指を向かい合わせて立てる
(3)お辞儀するように折り曲げる

▽こんばんは
(1)肩のあたりで両手を広げる
(2)両手を中央で交差させる
(3)両手の人差し指を向かい合わせて立てる
(4)お辞儀するように折り曲げる

「あいさつは、相手と目を合わせて行いましょう」

▽うれしい
(1)両手を胸の前で広げる
(2)両手を交互に上下させる

▽ありがとう
(1)右手の小指を左手の甲に軽く当てる
(2)右手を上に上げる

「表情も大事です!」

▽よろしくお願いします
(1)片手を握って鼻に当てる
(2)手を開き、頭を下げながら手を前に出す

ここで紹介した手話言語の動作は、QRコードから動画で見ることができます

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