健診を受けて、将来の健康を守りましょう

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各種健康診査を忘れずに受診しましょう
■年に1度は健康診査を受けましょう
「健康診査(以下、「健診」)」は、私たちの健康を守るための大切な機会です。「どこも調子が悪くないから大丈夫」「かかりつけ医に診てもらっているから大丈夫」と思っていませんか。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病は、自覚症状がないままに静かに進行し、重症化することがあります。そして、発症すると体への負担が大きいだけでなく、治療に多くの時間と費用がかかります。
毎年、定期的に健診を受けることで、わずかな体調の変化やさまざまな病気の兆候を見つけることができます。また、その改善や治療に早期に取り組むことで、重症化を予防することにつながります。

■特定健康診査で生活習慣を改善しましょう
「特定健康診査(以下、「特定健12診」)」とは、生活習慣病の早期発見のために、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)などの病気のリスクの有無を検査するものです。
特定健診では、血液検査を含む基本的な検査項目を一通り受診することができます。受診後、市の保健師や栄養士から生活習慣の改善や健康管理のアドバイスを受けることもできますので、ぜひ、受診しましょう。

▽健診の受診について
対象：国民健康保険に加入している40歳以上または後期高齢者医療制度に加入している市民
※次の人は除く
・妊娠中
・長期入院中
・海外在住
・特別養護老人ホームなどに入所中
費用：無料
※実施期間中の1回のみ。2回目以降は全額自己負担
受診方法：公民館などで行う「集団健診」と指定医療機関で受診する「施設健診」のいずれかで受診

■がん検診を受けましょう
職場などでがん検診を受ける機会がない場合は、市のがん検診を利用できます。医療機関により受けられる種類が異なりますので、詳しくは市政だより5月1日号と同時に配付した「各種健診のお知らせ」や市のホームページで確認してください。

▽がん検診に関するよくある質問
Q　どんながん検診がありますか?
A　肺がん検診・胃がん検診・大腸がん検診・前立腺がん検診・肝炎ウイルス検診・子宮頸がん検診・乳がん検診があります
Q　自己負担はありますか?
A　検診費用の2割程度の自己負担がありますが、残りは市で負担します。また、年齢などにより無料になる場合があります
Q　気になる症状があり、がん検診を受けたいのですが
A　症状がある場合は、検診ではなく医療機関を受診しましょう

問合せ：
・特定健診に関すること…国保年金課【電話】39・1244
・がん検診に関すること…健康増進課【電話】39・1245

■胃がん検診を定期的に受けましょう
会津若松医師会消化器病委員会荒川胃腸科内科クリニック院長　荒川典之
胃がんは、日本人のがん死亡者数第3位のがん疾患です。早期の胃がんは自覚症状がほとんどありませんので、症状が無くても検診を受けることが重要です。早期の胃がんは手術をせずに胃カメラで治すこともできます。検診は胃がんの早期発見に有効ですので、ぜひ定期的に検診を受けるようにしましょう。また、検診の結果が要精密検査の場合は、必ず精密検査を受けましょう。
胃がんになりやすい人の特徴として
・50歳以上
・塩分の多い食事や飲酒、喫煙習慣がある
・胃がん歴のある家族がいる
・ピロリ菌の感染歴や除菌後である
などがあります。コロナ禍で検診の受診控えが増えていますが、受診控えは早期発見の機会を逃すことにもつながります。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した今年は、ぜひ、がん検診を受けましょう。