19人の高校生が「憧れの大人」を取材
haccobaブランドディレクター
佐藤 みずき さん
◆小高で新しい酒蔵をスタート
小高駅前通りから南方面に向かった場所に、2021年2月に新しい酒蔵haccoba(ハッコウバ)がオープンしました。
このhaccobaのブランドディレクターとして、地元の人々をはじめ多くの方にクラフトサケの魅力を知ってもらおうと活動しているのが、佐藤みずきさんです。ご主人の「クラフトサケの事業を起こす」という夢をかなえるために小高を選んだお二人。小高ワーカーズべース代表の和田さんの自立した地域社会を作りたいとの思いに触れ、小高ならば夢がかなえられると思い移住をしました。
コロナ禍のなかでオープンしたhaccoba。オンラインでお酒を販売するなど工夫を凝らしながら、スタッフ5人で新しい酒造りを進めています。また「新しい酒蔵」を運営する中で節目ごとにイベントを開催し、地元の人との交流の出来る場づくりを大切にしています。
◆みずきさんと仕事
みずきさんにとって、仕事をすることは生きることそのものだと言います。人生そのものだから、好きなこと、楽しいと感じることなど自身の感性を大切に仕事にしているのだと話していました。
そして、酒造りへの思いをスタッフみんなで共有することを大切にしているみずきさん。haccobaスタッフみんなで造るこだわりのお酒は、販売開始後すぐに売り切れるほどの大好評です。
今後について「お酒を飲めない人にも親しんでもらえる場所にしたい」と語ります。いろいろな人が交流できる明るい場所にしたいと笑顔で話す様子に、みずきさん自身のワクワクを垣間見ることができました。小高から始まる新しい酒蔵のこれからがとても楽しみになります。
◆高校生へのメッセージ
みずきさんから、私たち高校生に向けてのメッセージをいただきました。
みずきさんは「明確な夢や目標がないことを不安に思う必要はない」と言います。「興味を持ったことを、一生懸命に取り組んでほしい。周りと比べる必要はない。焦らずに、どんなことにも挑戦しようという気持ちを持ってほしい」とも伝えてくれました。
私たちは、夢や目標を持つことに目を向けがちですが、自分自身の感性や思いに向き合ってこそ、夢や目標を持つことができるのだと気付きました。
●編集後記
常に自身の感性を大切に挑戦し続けてきたみずきさんから、周りと自分を比べたりせず、自分がやりたいと思ったことはまずやってみるという考え方を学ぶことができました。
今ご主人と新しい挑戦を始めているみずきさんからは、一生懸命楽しみながら取り組んでいる雰囲気が伝わってきます。笑顔があふれる姿を見て、楽しんで仕事をすることがどれだけ重要かを知ることができました。進路選択などに悩む高校生の私たちですが、まずは挑戦し、そして自分が楽しいと思えることを大切にしたいです。
-編集部員代表 原町高校1年 和田 一之介さん
(一般社団法人あすびと福島編集協力)
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