文字サイズ
自治体の皆さまへ

おしえて博物館-四十七-

25/28

福島県南相馬市

『江戸時代の野馬追グルメ』

旅行先での楽しみの一つに「ご当地グルメ」がありますね。野馬追のときにも、全国から多くの方が相馬地方を訪れ、地元の美味(おい)しいものに舌鼓を打つそうです。
それは、江戸時代の野馬追でも同じでした。当時宿場町だった原ノ町(原町区本町)から夜の森(夜の森公園)界隈(かいわい)は、食べ物を提供する露店が立ち並び、各地から野馬追見たさにやってきた、大勢の人たちでにぎわっていました。
当時の記録によれば、握り飯、赤飯、うどん、そば、そうめん、吸い物(具は里芋、タケノコ、豆腐、こんにゃく、ネギなど)、焼魚、鱠(なまず)(生魚を切って調味料で和えたもの)、焼餅、まんじゅう、おこし米、ようかん、せんべい、飴(あめ)、あられ、串柿(串に刺した干し柿)、煎(い)り大豆、ところてんなどが売られていたそうです。
現代人の私たちからすれば、素朴でごく普通の食べ物のラインナップかもしれませんが、露店で売られていたものを食べ尽くし「まるで財布の銭が盗まれたかのように(意訳)」(『御野馬追状』)お金を使い果たしてしまう人もいたそうですから、よほど美味しかったのでしょう。
7月8日から開催する企画展「野馬追絵図とは何か?」では、その当時描かれた露店の様子とともに、当時の食べ物の一部を想定復元して展示しています。野馬追を見にきた旅人の気分を、味わえるかもしれません。

問合せ:市博物館
【電話】23-6421

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU