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自治体の皆さまへ

きらレポ vol.42 進めよう男女共同参画

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福島県喜多方市

■有限会社 伊藤醸造店 佐藤仁子(さとうじんこ)さんに聴く
1972年高郷町生まれ。高郷町育ち。夫・息子2人・父の5人家族。
味噌、糀の製造・販売を行っています。秋から春にかけては、仕込み作業の期間で忙しく、早朝から家事と仕事に勤しんでいます。
「年齢と重力に負けない」ことをモットーに、アンチエイジングのため、高郷公民館で開催されているヨガやエアロビクス教室に通っています。

「会津樽っ子みそ」は、吟味した国産の原料を使用し、寒に仕込み暑い夏に自然発酵させ、糀がたっぷりと入った「こうじ味噌」です。
当店では、昔ながらの糀屋の技術や製法を引き継ぎ、お客様においしいと言っていただける商品作りに努めています。

▽お仕事について聞かせてください
味噌、糀の製造・販売をしています。仕込みに向けての原料の調達や、一連の作業の確認、味噌蔵の管理をしています。また、会津を中心にスーパー、土産店、料亭に卸し、全国への発送作業など、全ての業務に関わっています。
両親がお店を経営していましたが、高齢になったことをきっかけに、仕事を退職し、お店を継ぐことを決意しました。お店を継いでから3年間、母から製造のいろはを教えてもらいました。

▽大切にしていることを聞かせてください
仕事では、動作、原料などの経費、時間などのムダを省き、スマートに、先を見据えた仕事を意識しています。
プライベートでは、子どもに対して、今しかできないことは全てやってあげたいと思っています。甘やかすわけではなく、彼らの気持ちや立場に寄り添うということです。自分自身、「親」でも、「子ども」でもあるので、解りたいと意識しています。

▽仕事で苦労したことを聞かせてください
私にとって母の存在は、とても大きかったので、亡くなった時は、全てこなそうと必死でした。時間に追われ、自分の時間を確保するのも大変でしたが、お陰で要領よくなりました。また、「味噌の味が変わった」と言われたこともあり、「お客様が離れてしまわないか」と心配し、母の味に近づけるように努めました。

▽お店の仕事以外にどんな活動をされていますか?
地域の読み聞かせ隊に加入し、年に数回、小学校で読み聞かせをしています。図書の選択なども自分で行い、仲間と共に、楽しみながら活動しています。
昨年度からきたかた商工会女性部の役員をしています。横のつながりができ、さまざまな情報を得たり、先輩方から勉強させてもらったりしています。
高郷地区での活動としては、鳥屋山の山開きや文化祭の出店、そば祭りにも協力しています。

▽これからの男女共同参画社会について
家族や組織が、物事を多角的に捉えるためにも、男女それぞれの目線が必要だと思います。
昔よりは女性の権利が認められ、男性の家事や育児への参加も見られるようになっています。育児休暇の制度なども整備されていますが、実際には取得しづらい雰囲気があると思います。女性の社会進出が今以上に進めば、こういった課題解決がスムーズに進むと思います。お茶汲みなど、性別に関係なくできる仕事は、お互いに行い、それぞれの個性を生かしながら、互いに尊重する雰囲気作りが大切だと思います。

問合せ:企画調整課 企画調整班
【電話】24-5209

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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