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自治体の皆さまへ

皆さまからいただいたご意見・ご要望をお知らせします 一連の新聞記事に関する住民説明会(5)

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福島県国見町

問:現在クラス数も減って、空き教室もあると思います。まずは、その空き教室を使って小中学校を統合することはできないのですか。
答:福島県は少人数の学級編成をしています。国見小学校でも県の方針に基づいて学級編成をしていて、全ての学年で2学級となっています。以前と比較すれば学級数は減少していますが、一方で特別支援学級が増えていて、今年度からは通級学級も新設したため、空き教室はない状況です。

問:資料で挙げられている課題は、施設を一か所にするだけで解決するものではないと思います。
答:施設を一か所にすることで、すべてが解決するとは思っていません。教育課程や学校行事などの工夫、家庭や地域の協力など、学校・保護者・地域が一体となることで、一貫教育の効果がより現れるものと考えています。

問:パブリックコメントの期間が短く、応募できませんでした。再度、意見を募集する機会はあるのでしょうか。
答:期間が短かったとの意見をいただいています。今後も皆さんと意見交換する場を設けていきたいと考えています。また、パブリックコメントは再度行う予定です。

問:一か所にすることでメリットばかりではなく、デメリットもあるのではないですか。
答:義務教育学校とすることで「小学校の卒業式」や「中学校の入学式」などがなくなることは、デメリットの一つと考えられますが、先進の義務教育学校では、「立志式」や「2分の1成人式」などの行事に取り組むことで解消しています。今後は、メリットだけでなくデメリットも提示し、広く議論、意見の集約を図っていきます。

問:箱ものを作る前に、給食費無償化などの手厚い支援をしてください。
答:町では、他自治体に先駆けて給食費の無償化や奨学金支援も行っています。くにみ学園基本構想はこれらの政策の一つです。

問:国見町にとって非常に大きな事業なので、拙速に進めるのではなく、イニシャルコスト(建設費用)、ランニングコスト(維持管理費用)の比較も含めて検討してください。
答:教育を考える上では、丁寧に進めていきたいと考えています。建設費用などについては、調査を実施していきます。

■説明会では次のような意見も寄せられました
・保護者同士で話をすると、反対する人もいますが、概ね賛成の意見が多いです。財源の問題は本当に大切で、慎重に検討すべきだと思いますが、施設の老朽化も進んでいるので、子どもには良い環境で学び育ってほしいです。
・国見町の教育は遅れていると言われました。以前は小学校と幼稚園が隣り合い、連携ができていました。くにみ学園ができれば、この町で子育てをしようと思う人も増え、くにみ学園で学び、育った子どもたちが、良い町だと戻ってくる流れができると思います。
・子育て世代としては、くにみ学園構想を応援したいです。既存施設を大切に使うとしても、今後、相当なコストはかかってくると思います。地域全体で子どもを育む環境を、地域住民や議会、みんなで作ってほしいです。
・理念は理解しますが、人口減少・少子化の時代に、大きな施設を新たに作る必要はないと思います。
・国見町は過疎指定を受けた町です。学園構想を実現しようとすれば、財政的な問題が大きい。今後が見通せない中で、急いでやることではないと思います。
・以前の統廃合で廃校となった校舎は、十分に利活用されているとは思えません。施設を集約化するならば、使わなくなった施設や跡地の利用についても、しっかりと検討してほしいです。
・人口減少に伴い、コンパクト化が求められている中で、未来を見据えた構想だと理解しています。
・町・議会・町民に分断があると、若い人たちはそれを嫌うと思います。

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