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自治体の皆さまへ

おおたまいどばた会議 with 地域おこし協力隊

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福島県大玉村

大玉村地域おこし協力隊の小川・遠藤による村民の方々との連続トークセッション

■新人地域おこし協力隊、村の先輩に聞いてみた!
担当:遠藤愛佳

◆第1回
後藤みづほさん(森の民話茶屋)
森の民話茶屋への想い、民話を通じた育み、訪れた人との心の通い合いなど、後藤さんの「心」に触れる
1.森の民話茶屋に込められた想い
建物、水、空間、せっかく素晴らしいものがあるんだから使わないのは「もったいない」という思いを原動力に24年前に今の場所で始まった森の民話茶屋。日常から離れて癒しを求めに帰ってきたくなる居場所として在り続けるために、訪れた人の心をじんわりと温める場所で在り続けるために民話を語り、1輪の花にも物語を持たせて癒しの空間を作り上げているんだとか。
2.茶屋で生まれる出会い、茶屋で育むもの
『人がいてこそ建物が生きる』と話す後藤さん。開店前の準備で店の明かりを灯していた2日間とも、ふらっと立ち寄ってくださったお客様達がいました。森の民話茶屋とは、明かりを灯す人がいて、それを頼りにまた人が集まって出会い、共にその時の空間を作り上げる、そういう場所なのです。まさに一期一会です。
3.これからの民話茶屋は…
『1人でも多くの出会いがあって、この空気感を楽しみ癒されてほしい。村全体で森の民話茶屋の空間を楽しめたらなお嬉しい』と笑顔で教えてくれた後藤さん。
コロナ禍を経て改めて気付かされた人との繋がりの大切さ。時代の流れと新たな風を受け入れつつ、森の民話茶屋らしさを守り沢山の人の心のより所として在り続けていく森の民話茶屋の未来が頭に浮かびました。

○対談を終えて
森の民話茶屋が「心を癒す場」として在り続ける理由は紛れもなく、「形はないけど何にも代え難いもの」を大切にする後藤さんと、心を通わせ共に進み育む茶屋の女性たちにあるんだと感じました。茶屋の温かさに触れるたびすぐ泣きそうになっている私ですが、兎にも角にも、この明かりは灯し続けたい!そう思います。

■大玉村が映し出す姿
担当:小川晴喜

◆第1回
渡辺崇徳さん(元大玉村地域おこし協力隊)
地域でたのしく過ごすために
小川:渡辺さんは大玉村の地域おこし協力隊として三年間勤めていましたが、大玉村に初めて来た時の印象ときっかけはどうでしたか?
渡辺:大玉村に初めてきたのは2016年です。広くなだらかに緑地の裾野が続いていく風景は、日本にも色々とありますが、大玉村ほど美しい風景は珍しいと思いました。
村に来たきっかけは歓藍社の活動(藍染め)です。その時、歓藍社では、藍染めの原料となる藍の葉の栽培に取り組み始めたところで、その当時から、僕は農業に興味を持っていたので、月に一回、当時住んでいた京都から通ってみることにしました。
小川:田園風景はやっぱり美しいですよね。実際に地域で活動していく中で、大事にしている考えはありますか?
渡辺:村で活躍されている方を見ていると、「自分はここにいてもいいんだ」というような、地域や共同体への帰属意識が重要であると感じるようになりました。それは、個人の活力につながるし、地域や共同体を良くしていこうとする原動力にもなると思います。家族や会社は勿論ですが、消防や地域の祭りというのも、その点で重要な意義を果たしていると思います。付け加えるならば、「多様性」がキーワードとなる現代ですから、より様々な形で、みんながそれぞれに帰属できる共同体や集まりが出てくると良いと思っています。
小川:多様な共同体を形成していくことが地域のためになりますね。コロナ禍で止まっていた活動も徐々に復活したり、新しい動きも出てきています。
渡辺:そうですね。ただ、何かを始める時に、地方創生とか難しいことは考えなくて良いと思っています。変に気負わず、自分の目と手が届く範囲を楽しい場所にしようとするだけで十分だと思います。楽しく続けられるのが一番です。
小川:そういった活動の集積が巡り廻って地域の魅力につながっていきますね。身近なところに地域でたのしく過ごしていくためのヒント(原動力)が転がっていそうです。

今回の記事は対談のごく一部です。続きは「おおたまいどばた会議」で検索!
※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

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