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自治体の皆さまへ

おのまち地域おこし協力隊活動記

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福島県小野町

■東京での移住フェアに参加してきました

こんにちは。ようやく春の暖かさを少しずつ感じる季節になってきましたね。私が地域おこし協力隊に着任してすぐに新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、県外どころか県内の移動も自由にはできない日々が続きました。皆さんも多くの苦労があったかと思います。

私は昨年の11月にようやく東京での移住フェアに参加することができました。「福島くらし and しごとフェア」という年に1度の福島県最大規模の移住フェアです。実は私はこのフェアに相談者として参加して小野町と出会い、移住してきました。今度は逆の立場の相談員として参加することになるなんて…当時は夢にも思っていませんでした。

相談者の事情はさまざまです。本気ですぐに移住を考えている人、ぼんやりと移住を考えている人、イベントとして楽しみに来ている人、いろいろですがとても多くの来場者がありました。「以前、千本桜やリカちゃんキャッスルに観光に行きました」という人も何人かおられ、小野町の名前を見て「知ってる町だ!」と思って相談ブースに来てくださった人や「地域づくりに興味があり移住を検討している」という大学生もいました。小野町の関係人口を増やすことができれば、実際の移住者を増やすことへ繋がるきっかけになるとあらためて実感しました。

またほかの市町村の相談員の方とお話をさせていただき、その地方や自治体独自の悩みを解決するためのさまざまな取り組みも聞くことができ、大変参考になりました。

特に興味深かったのは、奥会津地方です。地域の仕事が季節ごとで限定されてしまうため、仕事がある時と無い時があります。「1人雇っても継続して仕事を与えることができない・年間雇用する給与は支払えない」という雇用する側の悩みは「十分な年収を得られない」という雇用される側の悩みに直結してしまいます。これを同時に解消するため、近隣市町村と連携して、例えば「春はA町の農家さん、夏はB町の観光業、冬はC町の○○会社」というように、町の枠を超えて人手が欲しい所へ配属される仕組みづくりをしています。雇用される方も1年間の仕事が保障され、さらにさまざまな仕事を経験できることになります。

もう一つおもしろいと思った取り組みは、只見町の「おしらせばん」という毎週発行される独自の広報新聞みたいなものに求人情報を載せている取り組みです。ハローワークには載らない町の企業や法人、団体、商店などの求人情報をたくさん掲載しています。おしらせばんには「みんなの伝言板」というコーナーもあり、役場の広報以外からのお知らせを知ることができます。役場以外の行政・公益団体、民間団体が申請により情報を掲載することができ、週1回の発行のため、急ぎの情報も速やかに住民にお届けできます。この新聞情報があるだけで生活への選択肢が増え、先行きが明るくなり、暮らしやすくなるだろうなと思えました。

移住者の不安はさまざまで、住居と仕事、医療、教育環境など、特に生活費をどのように稼ぐかの不安は大きいです。働きたい人と必要な時に人手が欲しい人とのマッチング事例として奥会津地方の取り組みは大変興味深いものでした。このような、移住者と地域の両方のニーズに合った取り組みを小野町でできないか、今後の地域おこし協力隊の活動にどういかすかなど、課題が見つかるいい経験になりました。

○今回の担当は…
阿井 由加子 隊員
担当:移住・定住支援
主な活動場所:つどっておのまち

問合せ:つどっておのまち
【電話】61-6731

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