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-Koori Health-NEWS『子どもの汗の正しい知識』子育てアドバイス

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福島県桑折町

■「子どもの汗とエアコン」の正しい知識!
「熱中症」は、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整機能がうまく働かなくなり、熱がこもった状態になったときに発症します。では、熱がこもった状態にならないようにするにはどうしたら良いのでしょう。その答えは「子どもの汗」の秘密「能動汗腺」にあります。今月は「能動汗腺」についてお知らせします。

Q.「能動汗腺」って何?
汗をかいて体温調整を行う汗腺を「能動汗腺」と呼びます。汗腺の数は、生まれた時から変わりませんが、汗をかく機能は、第1次成長期(3~4歳くらい)にある程度発達し、その後10歳前後に始まる第2次成長期でおおむね完成すると言われています。また、生まれた環境で若干発達の違いがあり、汗をかきやすい暑い場所で育った子どもは発達しやすく、汗をかきづらい寒い場所で育った子どもは、発達しにくくなります。ただし、大人になってからでも、環境次第で上手に汗をかける体に変化させていくことは可能です。

Q.汗はたくさんかいた方がいいの?
基本的には、かいた方が良いです。汗をかくことで能動汗腺が発達します。汗をかいた場合、あせもや脱水症予防にも十分配慮するために、汗をふく、着替える、水分補給をすることも大切です。

Q.「能動汗腺」が発達しないとどうなるの?
汗と一緒に熱を体内から外に放出しにくくなり、夏バテや、熱中症の原因になる可能性が高まります。

Q.「能動汗腺」を発達させるにはエアコンを使ってはいけないの?
ひと昔前は、エアコンの使用が能動汗腺の発達の妨げになるというデータもありました。しかし、最近の研究では、「能動汗腺」は子どもの成長や環境によって変化していくので、エアコンの効いた室内にいることが汗腺の発達を妨げるのではなく、汗をかかないでいることが、能動汗腺の発達を妨げているという見解が一般的です。暑い日は、無理せずエアコンを使用しましょう。

Q.エアコンを使いながら「能動汗腺」を発達させる方法は?
暑い中、無理に汗をかかせる必要はありませんが、比較的気温の低い時間帯に、20~30分程度でも意識して汗をかく時間(外遊びや外気浴)を設け、汗腺を活性化させましょう。

★汗腺の発達を気にし、気温35度を超える猛暑の中、エアコンの使用を避けることは大変危険な行動です。エアコンを上手に使用しながら、適度に汗をかく時間を設け、熱中症や夏バテをしない体をつくっていきましょう。

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