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【特集】30年を迎えた献上桃(1)

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福島県桑折町

【献上桃30周年記念式典】
■時を越えて受け継がれる桑折の桃「30年を迎えた献上桃」
桑折の桃が献上桃に選ばれて今年で30年。記念式典や選果式、桃PR事業の様子をお伝えします。
◇30周年を祝う記念式典
献上桃30周年記念式典が8月26日、JAふくしま未来桑折総合支店で開かれました。式では、記念式典実行委員会の佐藤廣武委員長や髙橋宣博町長、佐藤宏隆福島県副知事などがあいさつ。また、30年のあゆみを写真で紹介するなど、これまでの取り組みを振り返りました。祝賀会では、それぞれが思い出に花を咲かせ、盛大に30周年を祝いました。

◇桃づくりにかける思い
江戸から昭和初期にかけて養蚕業が繁盛していた桑折町。しかし、時代の流れとともに養蚕業は衰退。代わりに、桑畑などを上手く利用した果樹栽培、特に桃の栽培が盛んになり、今では、町を支える産業の一つとなりました。
平成6年には、他の農協に先駆けて、町のJAに光センサー方式選別機械が導入され、高品質な桃の安定供給が見込まれることから、桑折の桃が献上桃に指定されました。以来、震災・原発事故や度重なる自然災害などの影響を受けながらも、一度も途切れることなく30年を迎えました。生産者をはじめ、多くの農業関係者らのたゆまぬ情熱と努力が、桑折の桃には受け継がれています。

■献上桃選果・箱詰式
◇極上の桃を厳選し、皇室へ献上
皇室に届ける献上桃の選果・箱詰式が7月25日、JAふくしま未来桑折総合支店で行われ、180個の桃が丁寧に箱詰めされました。
当日出荷されたあかつき約12万個を光センサー選果機に通し、糖度や大きさ、着色で1次選果した600個の中から、さらに献上桃にふさわしい桃を県職員やJA関係者らが厳選。数又清市組合長は「今年は適度な降雨もあり、生育状況がとても良い。平均糖度は13.3度と平年より高い水準となっており、高品質な桃をお届けできる」と喜びを噛みしめました。

[voice]献上桃30周年を迎えて
ふくしま未来農業協同組合
代表理事組合長 数又 清市さん
連続30年という長きに渡り献上桃として選ばれていること、大変光栄に思います。度重なる自然災害があった中、生産者のたゆまぬ努力や関係機関の迅速な支援により桃の品質が守られてきました。今後も、産地の発展はもとより、国内外へ桑折の桃が羽ばたいていけるよう尽力していきます。

伊達果実農業協同組合
代表理事組合長 佐藤 邦雄さん
これまで、JAや生産者の皆さまとともに、栽培技術の向上に切磋琢磨してきた中で、30周年を迎えられたことは、桃をこよなく愛し、桃を栽培する仲間として感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。今後も、何事にも皆さんと気持ちを一つにして、日本一の桃産地を目指して精進していきます。

■献上桃の郷PR活動
◇町産桃、首相官邸や福島県庁へお届け
7月24日、髙橋町長とJAふくしま未来の数又代表理事組合長らが首相官邸を訪れ、岸田文雄首相に町産桃を手渡しました。岸田首相は「豊かさを感じる味。福島の良さを世界にアピールしてほしい」と期待を寄せました。また、7月25日には、髙橋町長は福島県庁を訪れ、鈴木正晃副知事と面会。朝採れの桃をお届けしました。鈴木副知事は「農業の人材育成など、産地維持のために県も協力していく」と話しました。

◇サンドウィッチマンのテレビ番組収録
tbc東北放送をキー局に8局ネットで放映されている「サンドのぼんやり~ぬTV」の夏休み特別企画「サンドをおもてなしツアーin伊達市&桑折町」の番組収録が6月25日、町内で行われました。当日は、サンドウィッチマンのお二人が桃畑やレガーレこおり、旧伊達郡役所などを訪れ、採れたての桃や桃ピザを食べたり、町発祥の日本最古の自転車「三元車」のレプリカを見たりしながら桑折町を満喫しました。この番組は、7月29日、8月5日に宮城県で放映されました(福島県では秋ごろ放映予定)。

◇卸売市場でトップセールス
町産桃のさらなるブランド化を推進するため、髙橋町長や各農協組合長らによるトップセールスが7月、いわき市中央卸売市場および石巻青果花き地方卸売市場、東京都大田市場で行われました。町産桃の出荷先である各市場で、卸売・仲卸業者のもとを訪れ、これまでの御礼や新たな価値創出に向けた取り組みなどをPRし、さらなる連携強化を図りました。

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