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自治体の皆さまへ

海を越えて(英語指導助手ペンリレーNo.119)

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福島県田村市

ディアナ・スタウトさん
(アメリカ合衆国 ミズーリ州出身)
田村市に来て2年目

■長い夏
今年の夏至は6月21日(水)です。日本の子どもたちは、夏休みが始まる7月下旬まで、夏を感じないかもしれません。アメリカでは、学校によって5月に年度末を迎えるところもあり、8月には新年度が始まります。
夏休みには、バーベキューや花火大会、旅行など楽しい行事がありますが、アメリカでは、体験学習が含まれています。アメリカの保護者は、子どもの教育や児童保護のために、さらに1カ月間、サマースクールに通わせるケースもあります。「子どもを保護者の監督なしに放置してはいけない」というのは、アメリカでの共通認識です。私の両親は野外運動や体験型活動、聖書を学ぶ時間がある教会のサマー・キャンプに私を送り出しました。それは、他の学校の子どもたちと知り合い、一緒に聖書を学ぶ良い機会でした。母は仕事から帰宅すると、私たちをプールや動物園、植物園などによく連れて行ってくれました。私はほぼ毎年、家族とハイキングやアウトドアなどを楽しんだため、退屈な夏休みは一度もありませんでした。
アメリカの保護者は「子どもたちには教育的な活動を体験してほしい」と考えています。一方、活動を行うには費用がかかるので、仕事中に子どもたちを楽しませる方法を探すのは大変です。数カ月の夏休みは、子どもたちには魅惑的なようですが、未発達な子どもたちの教育や人格形成に影響を及ぼす場合があります。
アメリカと日本で、どちらの夏休みが子どもたちにとって良いかを決めるのは難しいですが、日本の子どもたちは、将来に備えた準備を行っていると感じます。子どもたちにとって最も良い夏休みの過ごし方は、日本とアメリカの良い所を組み合わせることではないでしょうか。今年は家族で学びながら、一緒に過ごす時間を楽しむ夏休みにしたいですね。

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